悪戯神様と天の子の冒険聖書140

頭にひ、東だ!
私は星が登る方向に歩き出すと、
「お見事です、流石アマ様ご立派になられました!」
なーんて調子良くはしゃぐトワクス。
さっき私のこと試したの何処の誰よ?
「お待ちくださいませ!我々アマ様にお渡しすべきものがございます。」
私達を運んでくれただろうギョフ達が集まってきて立派な鯛を10匹も!
鯛は生きているかのように飛び跳ね真珠に飛び込んで吸い込まれた。
「あの山に行かれるのならきっと必要になることでしょう。どうか、お気をつけてくださいませ!」
「色々ありがとう。」
私がギョフ達にお礼を言ったらギョフ達はずっと頭を下げて見送ってくれた。歩くこと1時間、
「え、何ここ?これが火々山?」
「左様でございます。」
鬱蒼とした青黒い木々が山を覆い、上の方は霧でよく見えない。
そうだ、こう言う時は!

あれ?ペンダントが少し震えている?
「ねえ、ヒノリミコ。どうしたの?」
私は小声で話しかけた。
「アマ様、ここは怒りの神の座す山でして私の炎を勝手に使用されますと怒りを買うことになります。しかしこの暗闇の中でご入山されるのは大変危険であります。」
確かに。
クヨ様は闇の神。
このままこんな暗い山に入ったら思う壺になる。
その時トワクスからスオ様のお声がした。
「アマよ、例え怒りの神とはいえ鬼ではあるまい。指定の明かりなら灯すことも可能。周りをよく見てみろ。その木にお前がギョフ達からもらったものを乗せると良い。」
ギョフ達からもらったものって確か鯛!
そう考えていたらトワクスは元に戻って、
「アマ様、鯛だけにおめでたい!って失礼しました。そう言えばこの火々山には実に様々な木が自生しているのです。その中で縁起の良い木の上に鯛を乗せると良いそうです。」

Q55.縁起の良いある木の上に鯛を乗せると火を灯すものになるその木とは?

ヒントは明日のつぶやきで

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a