悪戯神様と天の子の冒険聖書29

「これはいかん!」

ヒャッカがモーリュ達の様子を見てそう言い放った。

「どう言うことですか?」

私が聞くとヒャッカは頭を下げて、

「アマ様、私めが至らなかったためここへ来る途中我々キノモリの誰かがクヨ様の遣いとすり替わってしまったようです。どうかその偽者めを退治してくださいませ。確かその者は炎に弱い筈です。」

「つまり、焼き尽くすってこと!?」

ヒャッカは大木の裏からチロチロと赤い炎が燃えている松明を取り出した。

「これは樹齢100万年を超える命の森の母なる大木の枯れ枝にヒノリミコの火を灯した破魔の炎であります。さあこれで、毒粉によって命の森が腐ってしまう前に悪しき偽者めを火炙りにしてくださいませ。」

「もしも間違えたらどうするの!?」

「森全体が焼け落ちてしまいます。」

マンカがそう付け加えたがヒャッカは首を振って

「ですが、アマ様なら大丈夫と信じております。」

キノモリ達もモーリュ達も私に向かって深々と頭を下げている。

ええ!ノーヒントじゃ分からないよ!

「おお、確かこんな予言書がありました。」

一際大きなモーリュが古ぼけた巻物を持って開いた。

「命の森と守りの精モーリュ一行を統治するキノモリに酷似する命脅かす者現る。その者100より一つ足りず、どんな良薬であってもその一つ足りず毒と化する。それはたちまち毒粉帯びた翼で舞い踊る。」

舞うってキノコなのに?

一つ足らないと毒になるって確か二酸化炭素が元素一つ足りないばかりに一酸化炭素と言う毒に変わるようなものね。

ここは天空界なのに人間界の化学みたいな法則通じるの?

Q4.偽者のキノモリは次のうち誰かな?

1.赤色キノコのヒャッカ

2.緑色キノコのセンカ

3.青色キノコのマンカ

4.白色キノコのチョウカ

5.黒色キノコのジッカ

ヒントは明日の呟きで

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a