吐息は飛んでった204

涙流して笑う先輩。
「何なのですか?」
先輩は僕の質問には答えず
「おいおいこいつは傑作だ!中々気に入ったぞ。さてお前、何ちゅう名前してんだ?」
「泉野彼方って言います。」
力無く答えたら急に目を三日月型に、にやけた顔になって、
「イヒヒヒヒヒーヒー…こんっなボッロボロの俺にフルネームで答えるとは可愛らしい奴め!よし、いーこと教えてやろう。お前さクラブやらされてんだな、まんまと。学校はセンコー共がイメージアップに必死こいでる。お前は受け身の真面目ちゃんだから利用されてんだ。」
「いやだから辞めようと…。」
と言いつつ職員室へ足を進めようとする僕の前に仁王立ちで止めて、
「まあまあ落ち着け。落ち着いて周り見てみろこの学校、色々おかしいことに気づく。」
おかしいことってまさか!?

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a