悪戯神様と天の子の冒険聖書157

黒神だ!
そう確か、赤神との闘いには勝利したものの、娘は赤神を気の毒に思い、そちらを選んだとか。
黒神は大きな溜息をついて国を離してしまった、それが津軽海峡!
黒龍は切なそうに目を伏せた。
再びクヨ様のお声がした。
「そう、黒神。この黒龍の主であり、多くの赤シシを従えた赤神との闘いに勝った。つまり赤神より強いのは確かなのに娘の愛を得ることが叶わなかった。勝った方が娘と結婚できる約束で勝負した。怪我するのはお互い覚悟の上なのに娘は赤神に同情してそちらに付いた。何のための決闘なのか哀れな黒神。元々黒神の魅力は強さにあった。即ち強く無ければ魅力無しの烙印を押されるからこそ負けてはいられなかった。それなのに娘は赤神の元に行ったのは勝負の前から娘の心は赤神のものだったからだ。納得出来ない黒神は悲しみに囚われ溜息ばかりついて、勝利に貢献し、本来褒美をたっぷり貰えるはずの黒龍は報われないどころか主の心の慰めにもならなくて遂に主から離れ、元々黒神の師匠であるこの私の元に助けを求めにきた。そこで私は黒龍に擬態と眠りの力を与えて、手下にした。アマよ、お前はテラを救い、世界に光を取り戻すためにここへ来たのだろう。それは決して穏やかなものではなく命を取られる以上に危険なリスクを省みず、ならばと私がどれだけ誘惑しても考え一つ変えることなく進んで行った。心の芯は決まっているものだ。アマよ、テラと決めた合言葉を唱えて私のいる大神の玉座に来い。そこで決着をつけよう。」

Q68.合言葉を答えよ。

ヒントは明日のつぶやきで

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a