悪戯神様と天の子の冒険聖書53

木の根だけでなく鏡からも黒い渦が触手となって私を捕まえようと伸びてくる。

こんな時こそ冷静になって考えよう。

ぐるぐる回りながら歌うあの昔の歌それは

かごめかごめ!

そして最後のあの、後ろの正面!

「ギュルン!」

鏡からの触手は一気に襲ってきた。

後ろこそがこの鏡の術の正体!

私は触手を避けて鏡の後ろに回り込んだ。

鏡の後ろは漆黒の石が一面にはめ込まれ、一つだけ黄緑色のぼんやりした月のような形の光る石があった。

それは一瞬だった。

鏡のように見えたその大きなものは着物だった。

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a