悪戯神様と天の子の冒険聖書21
「さあ、君は何処に?何処にいる?」
子守唄の声はどんどん大きくなっていく!
しかしアマに答えてはいけないと?
アマって?確か…
そうだ、御神木で聞いた女性の声!
「アマ、助けて!」
アマってまさか、私のこと?
ならば、私が答えてはいけないってことね。
この私じゃない誰か、それは。
私を見ている世界の外にいるあなたの今の場所!
そう、読んでいる人が今いる場所を答えたら、
低く落ち着いた男性の悔しがる声が聞こえてきた。
「おのれ、ゆりかごとでも答えていれば直ぐにアマを闇の世界で念入りに用意した漆黒のゆりかごに連れて行って寝かしてやったと言うのに、惜しいな。しかし、忘れるな。私からは絶対に逃れる術はないのだ。」
と、その声の主は遠ざかった。
その途端私は金縛りが解けたように手足も動くようになって、目も開けられるかと思えば、
「アマよ、まだ目を開けずに聞いておくれ。」
さっきのしゃがれた声の主だ。
やっぱりアマって私のことなんだ!
自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a