言霊

言霊という言葉がある。
言葉にはきっと魔法がかかっている。
心という魔法が。
きっと私の心は言葉に乗って相手に届く。

心が映された便箋が、言葉という封筒に綴じられている。


蘇る数多の記憶。
かつての友を傷つけてしまった記憶。
大人に傷つけられた記憶。
たった一言の相槌にすら責任を感じてしまう。
他人と交流することに臆病な私が居る。


誰か癒せるような優しいひとになりたい、だから優しい言葉を使いたい。
誰かを守れるような強いひとになりたい、だから弱音は吐きたくない。

無神経に誰かを傷つけてまで饒舌になるよりも、拙くても不器用でも誰かに寄り添うためにこの声を使いたいのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?