Super Moon

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ひとしきり大きな月夜の晩に
虚構は剥れ、均等は崩れた

ハリボテの箪笥に大切だと思うものを並べた

剥製にされた 僕は
決して還ることのない卵を抱く

ナフタリンが臭うこの世界で羽根は原型を留めたが
腹の中は空虚にして空っぽ
硝子目を入れて貰えるはずだったのに
気の遠くなるような順番待ちで諦めてしまった
代わりに綿が詰められている
それが黄色く変色した頃、身体は硬直していたが
暗闇の中で安住の地をみつけた気がしていた

新緑の眩しさや仲間達の囀り
胸踊り高鳴る記憶だけが
ただ空を駈け、、、
自由なのだ、と

こらからも安堵して暗闇の中、眠っていられそうです



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