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だから水性の音はしない
青空を模した天井で思考の波を掻き分ける
雨降りの前と後では匂いが違う事を
ここにきてから知った
(なんて滑稽)

ブラインドの隙間から
白亜色した身体に窓から差し込む光線が
斑に投影されて浮かび上がる
仲間と骨膜の存在意義について
熱く語った日はとうの昔
ああ、僕は白くて黒い存在だ
(なんて皮肉)

緑豆と海狗が机上で叫んだら
増殖しすぎて
今度は違う個を追いやった
彼方を立てれば此方は立たずに
結局プログラミングされた僕には
意思も目的も必要性は皆無
(それからがなんて自由)

骨格標本は止まった海
揺蕩いながら遥かなる虹を待つ

おい

『 おおい 夏休みの小学生
瑠璃色した海に
ピンク色した僕が笑った姿を描いて
虹も忘れない様に
さて どうぞよろしく 』


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