新年の詩
明日もまた、同じように空が広がって、
人は生きている限り死と隣り合わせということを
君が一瞬でも忘れられるようにと願いながら、
晩ご飯のおかずの数を一から数える夜。
刃物で切られたみたいな空からこぼれた光が刺さる夜明け、
今まで経験した全てがどうでもいいと言えるような朝、
街路に並ぶ木はどれも裸のまま立ち尽くし、
春になったら着るための洋服を探し続けた。
誰もが希望にときめいて、
素晴らしい日々を望んでいる横で、
わたしはわたしの髪を揺らし続ける、
風の体力ばかりに気を取られたままで。
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きみのために風は吹いている
そう思えるのはきみのかけがえのない生活が、日々が、
言葉となって浮かんでくるからだと思う
きみが今生きていること、それを不器用でも表現していることが
わたしの言葉になる
大丈夫、きみはきみのままで素敵だよ
読んでいただきありがとうございます。
夜野