はる

春がそこまできているにおいがします
暖かいひざしはすきなのに
春のにおい、胸がざわざわして向き合えません
桜吹雪に巻き込まれて消えてしまえたら素敵なのに
足元に散った花弁を踏んで進むしかないわたしたち
綺麗なものはいつか必ず朽ち果てて
わたしたちは見て見ぬふり
綺麗な春だけ思い出にしましょ
そうすれば来年の春も待ち遠しくなるでしょ
桜吹雪に巻き込まれて笑顔のあなたは春の妖精

作品をまとめて本にしたいです。よろしくお願いします。