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しねないわたしたち

僕もきみもたとえ死んだとしても、僕やきみであった肉体や生活の痕跡や卒業アルバムのくそださ写真も無くならないし、人生で関わった他人の記憶からは居なくなれなくて、それは僕たちの望む「死」とは遠くて、「死にたい」という感情はやっぱり誰にも理解されないし共有できないから、今日も生きているよ、家族が嫌いで他人が嫌いで自分も嫌いでどうしようもなく世界を恨んでいても、君はちゃんと「死」を恐れるからすきです、死んでも完全にあなたから、世界から、居なくなれないから、結局生きても死んでも大差ないな、「死にたい」は自分をまもるためのおまじない、誰かに見られる前提で発信してるSNSは誰にも見られていない透明な存在にもなれるから嫌いじゃないよ、きみが死んでしまった翌日、教室のきみの机に飾られた花たち、一瞬でも綺麗だとおもってしまった僕を許さなくていいよ

作品をまとめて本にしたいです。よろしくお願いします。