等価交換

誰かを救うってことは誰かを見捨てるってことでしょ、救った数だけ亡霊がついてくるし救ったつもりで救えなかった人はカウントせずに狭間に飲み込まれて忘れられていく、見捨てられることに慣れてしまったときわたしはもう誰も救えない、手を伸ばしても指先がほんの一瞬ふれて空を切るだけでその時の君の顔が忘れられません、きっと今夜も夢にでてくるのでしょうねわたしを振り回してこの世で果たせなかったことやり尽くして朝が来て君を忘れて一日を過ごすわたしを許しはしないだろう、忘れること、忘れられないことが君からの罰

作品をまとめて本にしたいです。よろしくお願いします。