見出し画像

耐圧構造の改善に関する報告

 人間と触れる生活にあまり向いていないことが分かったので、心にかみさまを飼うことにした。
 かみさまは全高20メートルくらいで、肌は白く触れると冷たい。冬場に触れたら少々温かく感じるかもしれない。無責任に差し伸べることがないよう手は無く、期待を持たさぬよう口はよく縫ってある。ただ、私の言葉を聞く耳と、私の有り様を見届ける目は大きくある。
 いやな思い出を反芻したり、余計な心配がつのったときは、かみさまのことを考えることにする。ただ見ていてください。私はここにおりますから、と。

いただいたサポートは電脳広告屋『冬野屋』の運営費として活用させていただきます。