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作文が苦手な我が子に読書感想文を書かせた話(サポートの話)

 

うちの子は作文が苦手である。
語彙はたくさん知っていけど、それらをうまく使って表現するのが苦手。
あと、書字もあまり好きではない。
万人が読みやすいように丁寧に綺麗な字を書けなくはない、けどそれにはかなりの労力(大人が思っている以上の労力…!)を消費するタイプ。
だから、自分の思ったことや感じたことを記す読書感想文(しかも長文!)は、夏休みの宿題の中でも鬼門。
低学年だった去年までは原稿用紙2枚(800字)以内だった規定が、中学年になった今年からは規定が原稿用紙3枚(1,200字)以内に増えた。
それだけでゲンナリ…
そんな子どもの宿題である読書感想文のサポートについて記そうと思う。

 

わたし流読書感想文フロー

まあよくある流れなんだけど、ちょっとしたポイントがあるよ。

  • 選書
    我が家は課題図書と子どもが好きそうな本をピックアップして提示。
    その中から子どもが選ぶスタイル。
    ※子どもが自主的に選べるなら、それが一番!
     

  • 本読み
    少なくとも一度は読み聞かせをする。
    なんなら初回に読み聞かせをする。
     

  • 読書感想文シートを書く
    これが一番大事だと思う。
    あるのとないのじゃ大違い。
    お手製の…というほどのものでもないけど、Excelを使って作成。
    昨年までは作成したシートをプリントアウトして子どもが手書きしてたけど、今年からは子どもがパソコンで書き込むことにした。
    なお読書感想文シートについては、ページ末の“読書感想文ってなに??”に続く
     

  • 下書き
    読書感想文シートを元に、下書きを始める。
    こちらも今年からはパソコンで取り組む。
    Wordの原稿用紙のフォーマットで書くんだけど、ここもポイントの一つ。
    パソコンだと間違えてもすぐに消せるし、加筆するのも消さずに可能。
    読書感想文シートを書いているので、ある程度の骨組みは完成済。
    それを元に骨組みに肉付け(文章化)していく。
    ここで親の出番。
    子どもの書いたものに問いかけながら膨らませる。
    例えば、シートに書いてある気持ちの言葉を掘り下げてみる。
    例えば“よかったと思った”のよかったは、「よかったね!」の共感の気持ちなのか、「よかったぁ。」の安心した気持ちなのか、とかね。
    その子どもの書いた「よかった」の後に一言付け足すだけで、文字数は増やせるし、より伝わりやすい文章になる。一石二鳥。
    他にも「私(親)はこのときにこう思ったんだけど、あなたはどう思った?」と会話しながら子どもの気持ちを聞き出すこともできる。
    だから、一緒に本読みをしていると、親子で会話をしながら話を広げられるから肉付けしていきやすくなる。
     

  • 清書
    Wordで書いた下書きをプリントアウトして取り組む。
    原稿用紙のフォーマットで書いていることによって、書き漏らしに気付きやすくなる。
    あと、書き写す残量も目に見えるのも案外大事。
    下書きをしていることによって、一度に書き上げなくても大丈夫。
    なんなら、何日かに分けて書ける。
    下書きを視写するか、親が読み上げたものを聞いて書くかはその時次第。
     


こんな感じで、読書感想文を書くフォローをしている。

今年から清書以外はパソコンで書くということを取り入れた。
子どもは書字困難ではないけど、長文の手書きは心身の負担が大きいので夏休み前に担任に下書きまでをパソコンで取り組む予定の旨を伝え、清書が難しければパソコンで書いたもの(下書き)でもいいか確認をとった。
「(苦手だけど)宿題に取り組んで、読書感想文を完成できた」
という、“達成感が大事”ということで許可を得た。
ただし、読書感想文コンクールに出品はできないかもしれないと言われた。
ディスグラフィアの診断が出ていればコンクールへの出品も可能だろうが、うちの子はその診断は出ていなので出品できなければそれは仕方ないことだと思っていた。
ただ、難しいだろうと思っていた清書は
「読書感想文コンクールに出したい」
という気持ちが子どもにあったようで、数日かけて頑張って書き上げることに。
1行書く間にも思うような文字が書けず、何度も消し…
5行程度書いたら「疲れた」と席を離れる。
書き終わるまでに何日かかるだろうか。。
でも、難しいと思っていた清書をやると決めて取り組むので見守ることに。
結局、清書までできるかどうかは子どもの気持ち(やる気)一つ…笑
それも特性の一つなんだろうけど、親の私も理解することが難しいくらいだから、きっと周りに理解してもらうことも難しいだろうな…苦笑

とちょっと話は逸れたが、我が家はこうして読書感想文を乗り切っている。



読書感想文シートってなに??

読書感想文を書くための道標となるもの。
私が作るのは、基本的には以下の4項目。
何故、4項目かというと“起承転結”の骨組みになるから。
シートをつくるときは、子どもが考えやすいように答えやすいように、設問は噛み砕いて書くと良い。

  1. この本を選んだ理由【起】

  2. 登場人物やあらすじ【承】

  3. 読みすすめながら感じたこと【転】
    ドキドキしたところ、すごいなと思ったところ、マネしたいなと思ったところ、ここはこうしたらいいのになと思ったところなど

  4. まとめ【結】
    読む前と読んだ後の気持ちの変化、読み終えた後に考えたことや思ったことなど

以上の4項目でまとめている。
これを元に1→2→3→4の順で書けば、起承転結にまとまる。
学年が上がったり、読んだ本によっては項目の内容を変えたり、項目を増やすのもいいと思う。
項目を増やすときは全体の流れを考えるのを忘れずに。
読書感想文シートはシンプルな文でもOK!
とにかく、子どもが感じたことを子どもの言葉で書き出すことが大事。

子どもが書いた、このシートを元に下書きを始めれば話を膨らませるための声かけもしやすくなる。
そのために必要なのが、一度はしておいた方が良い読み聞かせ。
読み聞かせをすれば、これから読書感想文を書く本の物語を親も理解しておけることはもちろん、読み聞かせることで本を読んだ子どもの反応を見れるのでフォローしやすくなる。
例えば「あのとき(本文)、あなたはどんな気持ちになった?」など具体的な質問を投げかけられるし、気持ちを言葉にすることが苦手な子の場合はそこにさらに選択肢を与えて問いかけることもできる。

読書感想文シートがあれば、作文を書き進めるうえで子どもは道標(骨組み)があって取り組みやすくなり、フォローをする大人もそれを元に声かけなどできるので作成をおすすめします。

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