スイングバイ、それから、
信号機が赤から青に変わるまでの数瞬間
思い返せば今まで色んなことがあった
出会って、別れて、また出会って繰り返す
季節はいつの間にか夏から冬になっていた
信号機が赤から青に変わるまでの数瞬間
思い出せずとも残る足跡にいとまは無いが
触れて、離れて、遠回りしたサテライト
季節はまだまだ半周未満をゆっくり周回中
適当に繋いだプロトコル
不慣れなステップで二人踊る
間違う度に少し戻る
付かず離れずの明日を想う
エンドロールの長いしっぽを
抱えて夜だけ眠れる僕の目を開いた君
雲の高さを伝える歌の
最終小節のことは曖昧なハミングで誤魔化して
信号機が赤から青に変わるまでの数瞬間
心の全部を語るには言葉が足りないけれど
ほつれて、繕って、テセウスの船みたいに
全部変わっても何も変わらない気がしてんだ
夏が終わってもあの夏がまだ暑いみたいにさ
エンドロールの長いしっぽを
抱えて夜だけ眠れる僕の目を開いた君
雲の高さを伝える歌の
最終小節のことはまだ置いといて
青いインクを乾かすには
さよならだけでは足りない僕の手を握った君
雲の高さを伝える歌の
最終小節のことは曖昧なハミングで誤魔化して
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