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読書日記-1

03/01
「言いよる」を読了。
初めて読む、田辺聖子さんの小説。
恋愛小説、苦手な女性も多いのでは?と個人的には思う。
私もその一人。
他人の幸せ惚気の巣窟のようなイメージで、よくいう「きゅんきゅんする〜」なんてよりは、ただただ現実(私自身)の満たされなさを目の当たりにして「女は恋愛して輝く!」というようなキャッチフレーズに中指を立てたい気持ちでいっぱいになっていた。
しかし、これがどういうことか、私の本棚には恋愛をテーマにした作品が多く並ぶように。(多くは江國香織さん)
面白いのは、大人になってからの恋愛小説。これを恋愛というのか、人間模様というのかは、見る角度によって変わってくる。
大人の責任はすべて自分自身にあるところ、そして縛られずに自由でいられるところ、ここが恋愛模様というか、深い人間関係と絡むと面白い。
大雑把に言うと、ワンナイトの危うさや浮気等のモラル、中には、私が経験できないようなことを経験していたり、私が安定志向を求めるがゆえに避けていた出会いなんかを登場人物たちが経験していると、なかなか刺激的。
そんな、ありそうでない、パラレルワールドみたいな人付き合いを眺めているのも面白い。
改めて恋愛小説(男女が出てくる小説をすべて「恋愛小説」とまとめたくないけど)の面白さを知る。


3/2
AM01:00 真夜中に目が覚めた。
というのも、3月がスタートした1日目、仕事でうまくいかずに家でやけ酒の晩酌。(といってもチューハイと缶ビール1本ずつ)
気が付けば寝ていた。
目が覚めたのは真夜中。
真夜中のお風呂、湯を張り、お供に選んだのは精神安定剤の江國さん。眼鏡屋さんで働く彼女がふと懐かしくなって。


3/5
とても快晴。
お弁当を持って広い公園へピクニックへ。もう気分は浮かれてる。
この季節のために買っておいたレジャーシートはコロコロと寝転がっても余裕のある大判サイズ。
お弁当を食べ終わり、ぽかぽかの日差しと子供たちの声、走り回る足音、隣の音楽堂から漏れるライブの音の中、コロコロ読書。
読了です。「青嵐の庭にすわる」
初夏、夏の始まる時期を指すらしい青嵐、梅と並んであとがきまで堪能。


3/6
「1973年のピンボール」読了。
平日の、いつもの昼休み、いつもと同じメニュー、ツナサンドに暖かい紅茶。
前日に読み終わると思っていたけど、文字を追ってるうちにウトウトしちゃって、最後の最後を読み終える。
春樹作品のうとうとは、特にこういったテンションのものはそのまま夢に出てきそう。
サンドイッチといえば、ピンクのスーツが似合うあの子ですね。



3/7
「いとしいたべもの」読了。
単純に、食べる事について、これほどの想いが書けるのがすごい。
「おいしい~」で終わっちゃう自分の語彙力のなさを痛感。
食の記憶ってすごいね、私は食べる事が好きなので、楽しい記憶しかないや。
一人暮らしを始めて、鍋やお好み焼きが一等好きになった。
普段は1人でご飯を食べるけど、こういう料理はみんなでわいわい食べられるから。



3/12
暑いくらいの気温。
外のベンチで「一日の終わりの詩集」読了。
詩集って、「読了」と言って良いんだろうか。
先日読み返していた「ホリー・ガーデン」の果歩が「一人でピクニック」に行くのが趣味だとあった。
ので、小腹がすいたので散歩のついでにパン屋さんに寄り、太陽の真下でシナモンロールをかじってみた。
私のできる限りの「20分一人ピクニック」


 
以上。おやすみなさい。

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