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パンどろぼうのぬいぐるみがほしいのだが。

押し寄せる感情の波に 必死に持っていかれないようにする日々。
嫌いではないが好きではない。
人として好きではないのだ。
嫌なところが良いところを覆い隠すくらい。
息が詰まる。生きてる心地がしない。
早く仕事に行って欲しい。
もうウンザリだ。

そう思っていのだ。この数年間。
私に経済力があれば この結婚生活はもぅとっくに終わっていた。
私も狡い人間だ。
生活の為にここにいる。数匹の為にここにいる。

それが 念願かなって離縁する事になった。
あと数年後に。

私は何故が大砂漠に放り出されたような気分になったのだ。
どうやって生きていく?
仕事は?パートしかさせてもらえなかった。
40代で正社員?採用される?やっていける?怖い。先が怖い、不安。どうしよう。。
漠然と老後は安泰だと思っていた。
あれだけ嫌な感情を持ちながら、結局はここにい続けるんだろうと思っていたのだ。

全てをナメて甘く見ていたんだろう。
私が 彼への気持ちを無くしたんだから、彼も私への気持ちを無くすのは至極当然のことなのだ。
いつまでも このままであり続けるのは無理な話なのだ。

そしたら 漠然とした不安と共に 離れ難い気持ちになる。
好きだから とかではなくて。
縋ったりもしない。
ただ、負の感情ですっかり見えなくなっていた「良き日々の思い出達」がひょっこり顔を出し始めたのだ。

もうね、上手くいかないのはわかっている。
合わないのだ。
心を入れ替える、こうするああすると喧嘩や話し合いのたびに誓っても、お互い忙しい日常に忙殺されると、変わらない人間性がお互いを攻撃した。
攻撃してるつもりはないのに、お互いがそう感じてしまう。

頭ではわかっているのに、美しい思い出たちは寂しさと悲しみを引き寄せる。
見てぬフリはしたくない。
だから 悲しみも寂しさも受け入れて 自分の中に落とし込んで、もう 戻らない日々にカテゴライズする。
そんな作業をしてる。

もっとこうすればよかった なんて思わない。
今回は思えないんだ。
だって、やっぱり 1人になる事が怖くて不安だけど、楽しみでもある。
それも事実。

パンどろぼうのぬいぐるみが可愛くてさ。
欲しいんだよね。
何回も買おうと思って やめて、、
ちょっと高い。でも欲しい。
悩めることは シングルウーマンになることだけじゃないのさ。


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