居酒屋:エミール・ゾラ
エミール・ゾラの代表作。
ゾラといえば「居酒屋」、「ナナ」が有名です。
ルーゴン・マッカール叢書の7巻と9巻。
最近の若い人はあまり関心がないかもしれないですね。
この作品には青いこそばゆいただの思い出があります。
といっても、実はまだ読んでいません。
私が大学生活をはじめ、田舎から都会(準都会?)に出たのは、まさにバブルのころ。
当時はバブルなんて感じることもありませんでした。
受験勉強から解放され、一人暮らしを始め、夢に胸を躍らせていた学生時代。
下宿のそばにあった居酒屋。
その入り口にかかる「居酒屋」という文字の暖簾。
本好きだった私は、その暖簾を見るたび、ゾラの「居酒屋」を思い浮かべていました。
書店で「居酒屋」を買ったものの、なぜか読もうと思えず、それを眺めるだけで満足していました。
3回の引っ越しでも読まないまま今に至っています。
おまけに新しくなった「居酒屋」をまた買ってしまいました。
大学を卒業して何年かたって、下宿のあたりを歩いたことがありますが、下宿屋はまだありましたが、居酒屋は別の店に変わっていました。
さらに数年後行ってみると、その時は下宿屋も新しいマンションに変わっていました。
大学を卒業してすでに30年余年、「居酒屋」は眺めているだけでいつまでも私の青春時代の若い、青い思い出です。
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