【第三の人生】42の章:滝行は神聖
*登場人物*
萬里→主婦でお役目持ち。修行修行修行、何事も修行。浮遊だけの修行なら良かった・・・のに。
H氏(おじじ)→リーマン能力者(本物)修行修行修行の毎日らしいけど、ケロッとしてるように見えるからなんか凄い。
H氏「羅○寺で会った時、萬里ちゃんも修行の途中でしたからすでにやってますよ。生身でやることだけが修行ではないんですよ。浮遊だと自由が利く分、だいぶハードですが。」
萬里「なるほど、だからいつも朝起きた時体中が筋肉痛で、何もしてないのにみるみる筋肉が付いていくんですね。」
H氏「身体の大切な部分、背骨や内臓、首などを守るために筋肉が必要だからですよ。どんな衝撃にも耐えて、どんな攻撃にも屈しない身体でなければ
いけませんからね。」
萬里「萬里はプロレスラーですか・・・?!」
ここの滝は、萬里らが一般的に想像するダイナミックな滝ではない。荒行として入る急な流れの滝でもない。
しかし、滝ならどこでも良いってわけでなく、先にその場に居る方々との
やり取りで納得された上で許可をいただきそれから行として入水することができる。
滝場によっては、先にそこに存在する方々次第なので、入水の許可が出ない場合もある。
そして、本来女は滝に入ることは許されていないらしい。
水の流れが落ちるくぼみを『滝壺』と言うけど、滝壺には目に見えないものも色々なモノが溜まる。
昔から女は不浄物を出すとされ、女が滝へ入れば不浄物が流れ出し、滝壺へ溜まり滝が汚れてしまうということだそうな。
神社の鳥居をくぐることに関しても、女にだけある月のモノを穢れとして
禁じられる話もある。
根拠も分からないし、女性にとっては失礼な話なんだけど。よくよく考えたら苦行をする女性の行者ってあまり聞いたことがない。
もちろん滝行だけが苦行ではない前提だけど、その女の代表として
GOサインが出るのは光栄なことなのかもしれない。
現実の萬里としては、できればやりたくはないけど
(。-_-。)