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【第二の人生】16の章:そんな急に受け入れろと言われても・・・

*登場人物*

  • 萬里→普通の主婦のはずが、そんな自分に疑問が湧いている。H氏から訳のわからない前世の話を聞かされたところ。

  • H氏(おじじ)→リーマン能力者(本物)今までサクサクと話をしなかったが、突然前世の話とかしだした。


なんだろう、
おかしな前世の話を聞かされ
返事を待つと言われ、
パッタリと連絡もない。

萬里は前世の話を聞いた日から
ドキドキしてとにかく怖い。
不安に押しつぶされそう。

そして、どんだけ考えても
答えは出ないし、
受け入れるための
納得する理由も意味も理解できない。

『どうしよう・・・。』

そればっかり毎日考えていた。
その最中にもまた、
萬里の傍には何かが居る。

結局前世の話を聞かされ、
3回胸を叩くに代わる
『祓う方法』は
教えてもらってない。

答えも出せず決心すらつかない。
こんな時に限って
今回憑いてきたやつは、
萬里の中でのヤバい度高め。

具合の悪さがハンパない。

今回のは、
H氏に会いに行け!と
促されてるかのように、
会わずにはいられない状態に
追い込まれていく。

そんな状態でも
萬里は色々と考えた。

まず、前世を聞かされ
それを『受け入れる』とは
そもそもどういうことなのか?

『はい、そうです!
私の前世は中国人で
全土を旅しながら供養してました!』
と認めればOKなのか?

『その前世を踏まえた上で
今世も同じようにがんばります!』
と言えばいいのか?

答えを出す。
受け入れる。
で、
その結果何をするの?

『やります!』と、
萬里が口にするのを
ただ待っているのだろうか?

てか、その前に「何」をするの?!

やはり、
前世を聞いたからといって
すぐに受け入れるなんてできない。

なぜ萬里は、
普通の人ではないんだろうか?

いや、もしかして
実は萬里みたいな人って
割と普通にその辺に
居るのかもしれない?

今憑れてるヤツのせいで、
身体の負担の我慢の限界が早く
何かを背負ったまま
氣の勉強会に出向いた。

今日も後ろの奴(憑いてる霊)は
H氏の事が嫌いだ。

H氏は、
やはり先日の話については
なにも触れてこない。

なので、
萬里もそれについては話をしない。
ただ憑いてきたヤツを
どうにかしてほしかっただけ。

会話はしないわけではない、
今まで萬里が出会ってきた
霊能者と呼ばれる人や悪い坊主
氣を操る先生。
この場に行きつくまでの
道のりや色んな話をぶちまけた。

するとH氏が悪坊主の話に
やけに食いついた。

H氏「実際そのお坊さんに
どんなことをされたんですか?」

萬里「鈴の音を鳴らしながら
除霊やお店のお祓い
と称し儀式的なことを促したり
経文唱えたり
結界を張ったり・・・。」

以前そのせいで高熱を出し
死ぬかと思ったこと。
それを祓ってもらい、
完全に信じてしまったこと。

萬里の周りに起こる
様々な現象や、
関わってきた能力者の事を
すべて吐き出した。

萬里「特にあの悪坊主は
酷かったですよ〜。」

H氏「なるほどですね~。
それでわかりました!」

今度は何なんだよ!?
((((;゚Д゚)))))))

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