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【第三の人生】41の章:修行は寝てようが起きてようが関係ない

*登場人物*

  • 萬里→主婦でお役目持ちは、次々とあるべき事実を聞かされて動揺します。自覚症状はあるのに、自覚はない。

  • H氏(おじじ)→リーマン能力者(本物)早く言ってよ!パターンが多い。多くを語らない男。


たどり着いたその場所が、H氏が言う「修行を行うべき場所」だった。
H氏はこの場所へ来てすぐに『なるほど』と思ったそうな。

その場所は緑に囲まれている、流れは力強いが落ちている水の量はそれほどないようにも見える滝場。

そこは、立ち入り禁止の柵で囲ってある。
その隣には滝を見守るように、お地蔵さんのお社。きちんと管理され大切に扱われているのが分かる。

お地蔵さんにご挨拶をして、滝の真正面のベンチでしばらく滝をぼんやり眺める。

不思議な導きで辿り着いたこの場所へ、H氏が夜中に一人で来てどういうことをしているのか色々と話を聞いていた。

ふと話が途切れ滝の流れをジッと見つめていると、所々にポツポツと豆電球のような光が灯りだした。
1つ2つから3つ4つ・・・。

萬里「H氏、なんかあちこちどんどん光が増えてないですか?あれ?見えてるの私だけじゃないですよね?」

H氏「そうですね~、私にもちゃんと見えてますよ。歓迎されてますね~、良かったですね~。
以前、浮遊の修行で羅○寺でお会いした時がありましたよね?」

萬里「はい、その時は見ちゃいけないと思って、すぐ目を逸らしたんですけど、H氏土色の肌で傷だらけボロボロの服でしたよね。」

H氏「そうです。ズタボロの身体でした。表からは見えないですけど今もボロボロですよ。その私と同じようにボロボロの恰好で鋭い眼光の行者さん方が、亡くなってもなおここで『行』をされておられるんです。」

萬里「亡くなってるのに修行するんですか?必要があるんですか?」

H氏「彼らは筋金入りの修行僧なので、生きてようが死んでようが常に行で鍛錬されてます。人々を護る力も必要なので。色々な力を養って強力なモノにしていると言っても良いかもしれません。」

萬里「それは凄いですね!てことはH氏もそんな感じでハードな修行してるんですか?」

H氏「はい、まずお役目上休ませてなんてもらえませんから、あらゆる場所で修行は毎晩です。
羅○寺に並ぶ崖には、路らしき道はないんですが、転げ落ちてもまた登りの繰り返し歩かされています。石肌に張り付いて一晩に何百回もカニ歩きで歩いてます・・・。」

萬里「魂だけだと何百回転げ落ちてもOKなんですね・・・。」

H氏「そうです。浮遊での修行ですが、肉体に戻った時にはやっぱり、その痛みは身体に出ますね〜。」

萬里「マジですか?!じゃ、萬里が起きた時に筋肉痛だったり、あちこちに打撲痕があったりするのも同じことですかね?」

H氏「そうですよ。」

萬里「だからか!?何もしてないのに最近筋肉がついてるからおかしいなと思ってた(。-_-。)」

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