【第三の人生】30の章:初の大仕事『結界』
*登場人物*
萬里→主婦でお役目持ちは、丑三つ時に下僕を引き連れ、任務を遂行するのです。初心者結界師。
H氏(おじじ)→リーマン能力者(本物)自称:萬里の下僕
萬里「軽~く言ってるように聞こえるんですけど、H氏かなり怖い事言ってますよね?!萬里、自信ないんですけど~( ;´Д`)」
H氏「大丈夫です。命懸けてでも私が萬里ちゃんをお護りします!ここで、倒れられる訳にはいかないので。萬里ちゃんがお務めを全うできるよう、お護りするのも下僕の務めです!」
萬里「こんな時だけ下僕を使うんですね・・・。」
「命かけて」とかなんかもう、このやり取りだけですんげぇ危険な事やりに来た気がしてる。
後戻りはできない。
はぁ・・・、ただ、子供を保育園に入れるだけで、こんな大仕事をしなきゃいけない親とかどこにもおらんやろ。
これからは、更にもっと目一杯こういうとんでもないことが続くんだろうな。ほんとに大変なお役目を引き受けたもんだ。
だけど、いずれは覚える必要のある『結界』
この先の進化を考えたら、ここはきちんとこなして叩き込んでおかないと・・・。
色々おしゃべりしつつ歩いて現場まで来た。そんな短時間で覚悟なんか持てやしねぇ。だけどやんなきゃなんねぇ。
公園〜体育館〜保育園を全体的に囲む計画。大きく四角に見立て、自分の思うところを始点にして、右回りに四隅を取る。
最初の場所は保育園の駐車場内にした、園芸用の小さなスコップで穴を掘り掘り、御神酒とお塩で土地を清める。これをやってる時はちょっと集中するので周囲の様子は一切頭に入らない。
しゃがみ込む萬里はビクッとするほどの気配を背後に感じ、チラッと後ろを振り返ると、H氏が萬里に背中を向け、何かを手に持ち仁王立ちしている。((((;゚Д゚)))))))
そんなの打ち合わせで聞いてない。なに?!まごうことなき『仁王立ち』
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