【第三の人生】13の章:結局短気なのか?
*登場人物*
萬里→主婦でお役目持ちは、現在生きた人間の相談受付中。霊的な相談でホントに霊が絡んでることって割と少ないのかな?
うーん、親がこの調子だと子供の病状が心配。
やっぱり、会うべきなのかなぁ。
相談者の家は久留米市内ではなかったので、マリアに受診の際
「私が伺いましょうか?」と提案してみた。
大体の日時とどこでどう会うかまでの話しを進めてたんだけど、やっぱり旦那にも話さないといけないので少し待って下さい!とのこと。
なに?!もしかしたら、旦那にはまだ萬里の事話してなかったんかいな・・・?!
しばらく返事を待った。
そして来た返事は、
相談者「旦那が怒ってしまいました。」
はぁ?なんで?!
相談者「霊能者なんかどうせ偽物に決まってる!金が目当てなんだろうって・・・。」
萬里「あの、私お金の話なんかしましたっけ?」
相談者「いや、してないですけど。でも相談したからお金は取るんでしょ?
本当のところいくらなんです?」
萬里「そういう値段設定とかはしてません。私も一応子供が居ます。その中で自分の時間を割いてるんです。メールのやり取りのみですし対面しているわけではないのでいただけるというならば、お気持でとしか言えません。」
相談者「その、お気持ちってのが曖昧で分かりません。それに会ったこともないし住所も知らない、そういう場合ってどう受け渡しするんですか?」
萬里「あの、今まで相談は受けてもお金の話なんかしてこなかったので、何も考えてませんし準備もしていません。
相談者さんが可能ならどんな方法でもいいですよ。それに、私は元々要求も請求もしてませんから、そのへんきちんと旦那さんにも伝えていただけませんか?」
よく考えたら、亡くなった人の相談で金銭は発生しない。
生きた人間=いくらんなですか?これは絶対付いて回る。
相談を受けて、御布施をいただくなんて事は一度も考えてこなかった。それに萬里はまだまだ自分の答えに確信も自信も持っていない、ずっと不安ながら人の悩みを聞いている状態だ。
今なら分かる、自信の無さは不安を抱えて悩む相手にとっては、余計に不安を煽ってしまう。自信の無さは相手に伝わるのだ。
なにより、顔も知らない相手に対して萬里自身がまだ親身になれていない、そして、相手を信用して信頼する事もできていない。
一方的に自分の言いたい事を言ってるのは、萬里なのかもしれない。
でもこの頃の萬里にはそんなことは全く頭になかった、伝えたい聞いてもらいたい、分かって欲しい、信じて欲しい。
本当なら、相手に求めるより自分がまず相手に与えるべきことだ。これから出てくるであろう一番の問題は、相談者から『御布施』をいただくこと。
物売り商売しかやってこなかった萬里、形の無い事に対して対価をもらうという事は生まれて初めてになる。
自分の価値がそれほどあるとも思っていない、自分が持つ力を有効に使えてるとも思えない、そんな萬里が御布施なんかもらっていいのか?
新たな悩み、しかしそんな心配もすぐに怒りに変えられた。
相談者「主人がそんな奴はサッサと縁を切れと言ってます。相談した私も怒られました。どうせ金目当て、いくら請求されたんだ?!勝手なことしやがって、そんな奴は金払えば知らん顔になるんやろ、とっとと金払って二度と関わるな!って・・・。」
どういう風に伝えたらそうなるの?
( ゚д゚)
こういう旦那だから、嫁はああなるのだろう。金のことしか話さず知りもしない萬里をののしる『霊能者』という括りでこんな思いをこの先ずっとさせられるのだろうか?
萬里は貧乏でも、人を騙して金をせしめる事なんか絶対しない。
悲しくもあったが、やっぱりキレてしまった。
萬里「散々好き勝手言ってるけど、お金の話しだしたの相談者さんですよ!
萬里一言も言ってませんから!ほんとにお金が欲しけりゃ、さっさとこっちに来させるか行ってるかしてます!何日も何時間もメールの相手して、自分の都合ばかり聞かされて、どんだけストレスだったか!
相手の事を思いやる事が出来ない人に、子供の世話なんかできるはずがない!お金なんか要りませんからもう二度と連絡してこないでください!どうぞお幸せに。」
その後のメールは一切開かず、全て削除した。
ああ、またブチギレで幕を閉じた
(。-_-。)
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