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節度と節制は今も美しい

 春節。華やかに豪勢に、また慎ましく質実に、祝いの宴が始まります。その昔、ハレの日とケの日を愛しんだように、今も節日を敬いたいもの。人生をまともに生きようとしている人々と大気のエネルギーは、うまい具合に調和して、観たいものを見せ、聴きたいものを聞かせてくれます。私はいつもまだまだ修行中。

 節目。それは、生まれ落ちた時から定まっているようでもあり、また、自分で定義付けていけるものでもあるようです。ある種の節度と節制を保つことで、人の生き様の形が整う。世界にはいろんな文化がありますが、罪の意識も恥の意識も決して悪いものではないのです。全否定せず、でも浸り続けず、そこから、ここから、今から、向かう先をちゃんと見定めて、歩みを続けるのです。廻り道でもよし。全ては、山頂からの美しい眺めにつながっていきます。

 龍の舞。近づいて祝いを与えてくれた龍使いは、汗だくの息遣いでした。表と裏の両面を感じられる人でありたいものだと思い、そこにきっと「節」の美しさが生まれると、心にメモした祝宴でした。