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眼鏡を楽しもう

視力、良いですか?

私の視力は両目とも0.1の近視で、いつもメガネを使っています。
メガネが好き過ぎて、1週間「日替わりメガネ」が出来るくらい所持しています。(3プライスのメガネばかりですが)

そんなメガネ愛好家のシロクマが、ひといちばい敏感なHSPに向けて「メガネを作る時の豆知識」を紹介してまいります。

鏡面加工

「鏡面加工」とは、メガネレンズの縁を磨いて宝石のようにキラキラさせる加工方法です。レンズの縁が見えるフレーム(ナイロン糸でレンズを留めるフレームや、ツーポイントフレーム)で用います。

この加工方法を用いると他者から見た時、レンズの側面・メガネの横顔が綺麗に仕上がるのです!
ですが、自分からの「見え方」もキラキラ、チラチラしていることに気付かず「なんだか疲れるなぁ‥」など違和感を覚える可能性があり、HSPは要注意です。

HSPはレンズ側面がむき出しになるフレームは最初から避けるか、そのタイプを選んだときには、とりあえず「鏡面加工なし」でメガネを作ってもらって様子見した方が良いでしょう。
(鏡面加工を1度してもらったレンズは、鏡面加工なしの側面に戻すこと自体は不可能ではないが、かなり大変。その逆は、スムーズに対応してもらえる)

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(左:鏡面加工なし 右:鏡面加工あり のメガネ)

カラーレンズ

HSPは「光」に対しても敏感です。

私は子供の頃、他の人より「眩しがり」で「モグラみたい~」と言われたことがあります。(このことで傷付いたりはしていませんよ)

さて、眩しさ対策でオススメしたいのが「カラーレンズ」のメガネです。
市販のサングラスより、色・濃度など選択の自由度が高く、また度付きで作れるのも良いのです。

濃度がたった10%のカラーレンズでも、見え方が楽になって疲れにくくなるので驚きですよ。

それでは、まずはカラーレンズの「色」による様々な効果の違いについて、簡単に説明します。

① グレー

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・サングラスの代表的カラー
・「眩しさ」対策なら、この色で間違いなし!
・光の透過を抑えるだけで「見え方の色味」の変化なし
・フレーム・髪色・肌の色... 他の色を一切考慮しなくても良いレンズカラーなのも◎

② ブラウン

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・コントラスト効果(物の輪郭がはっきり見えようになる)は、イエロー・オレンジに次いで3番目
・「眩しさ」もしっかり防いでくれる
・肌色に近い色なので、肌なじみが良い
(コントラストも上がり眩しさも防ぐので、個人的にイチオシのカラー)

③ グリーン

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・レイバンのサングラスといえばこのカラー
・自然な見え方を保ちつつ、眩しさも抑えてくれる優等生カラー
・心が落ち着く色なので、色による心理的影響も心配ない

④ イエロー

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・コントラストを上げる効果No.1のカラー
(クレー射撃などの選手が黄色のサングラスをかけるのはこのため)
・逆に「眩しさ」を防ぐ効果は低め
・どうしてもピーコさんの印象が強い
・普段使いには向かないカラー(スポーツ向き)

➄ ブルー

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・黄色の波長を抑える効果がある
・車のヘッドライトの眩しさを軽減する
・他者から見たとき、クールでカッコイイ印象を与える
・濃度によると思うが、自分から見える風景が全てブルーなので食欲がなくなったり、気持ちまでブルーになったりする可能性がある

⑥ ピンク

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・眩しさを防ぐ効果は低めで、ファッション要素が高め
・他者から見たときに「血色が良く見える効果」があるため女性にオススメ
・ブルー同様、濃度によると思うが、自分からの風景が全てピンクなので「幸せ」な気持ちになったり、「温かさ」・「暑さ」を感じたりする可能性がある

以上が代表的6色の、カラーによる効果の違いです。

ところで、メガネ屋さんではレンズの色と濃度が選べますが、さらに色の「付き方」も次の2種類から選択できます。
・レンズの全面にカラーを入れてもらう「フルカラー」
・レンズ上部から下に向かって徐々に濃度が薄くなっていく「グラデーションカラー」

色・濃度・色の付き方…選択肢がたくさんあるので迷ってしまうかもしれませんが、お店に置いてある「色見本」を見ながらあれこれ考えるのも楽しかったりします。
カラーレンズにする目的やHSPであることを伝えて、店員さんと色々と相談しながら決めていきましょう。

【リンク】オプティカルカラー協会
アリアーテ トレス

カラーレンズメガネの注意点

濃度25%以上のカラーレンズメガネは「薄暮又は夜間における路上及び運転に使用してはならない」となっています。
それなので、濃度25%以上のものは、薄暗くなってきてしまうと歩行時でも使えないので注意が必要です。

それから、カラーレンズのメガネで「眩しさ」をカットして、疲れにくくしよう!と提案していますが、目が楽だからといってずっとそのメガネをかけっぱなしにすることは避けて下さい。

何故か。
それは、万年「くもりの世界」に居ることになって、心が晴れない‥なんてことになりかねないからです。(経験者は語る。笑)

自分自身の「光に対する感受性」に合わせて、シーン毎にメガネを使い分けると良いかと思います。

あと、職場でカラーレンズメガネの使用を考えている場合、やはり前もって上司に相談した方が無難かと思います。

「調光レンズ」という選択肢も

紫外線に反応して自然に濃度を調節してくれる「調光レンズ」というカラーレンズもあります。
紫外線の多い屋外では色が濃くなり、少ない室内では薄くなる‥という、とっても便利なレンズです。(さらに気温が低いと、より高い濃度になる)

しかし、濃度は紫外線量と気温によるので、ひといちばい敏感なHSPにとっては「こんなに薄く(濃く)ならなくても良いのに‥」と、不満に思う時が多く出てくる可能性もあります。

また、調光レンズのカラーの選択肢はグレーとブラウンしかありません。

1つのメガネをかけたままで屋外にも室内にも対応できるのはとても魅力的で、私も調光レンズのメガネを1本欲しいなぁ‥とは思っているのですが、その一方でカラーレンズ初心者向きのレンズではないかなぁ‥?という印象を、私は調光レンズに持っています。

店員さんとよく相談を

本記事、いかがだったでしょうか?

新しいメガネを作る時、フレーム選びばかりに気がいってしまいがちです。

しかし、レンズの加工方法などにも選択肢があって、その選び方によってフレームや顔の映え方、自分からの見え方も変わってくるのです。

そして、メガネ店の店員さんたちは、ただのメガネ好きの私なんかよりも、ずっとずっと豊富なメガネに関する知識を持っています。

光に対してひといちばい敏感なHSPは、その刺激が少なくなるメガネを、店員さんと納得がいくまで相談しながら作り上げて下さいね。

そうして仕上がったメガネは、今までにないほどの「お気に入り」の1本になるはずです!

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