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次世代ZEH+の小屋を建てる ①ゾーニング

これまで埼玉の自宅のエネルギー消費量を考察してきましたが、この家、両親が祖母の介護で離れている間住まわせてもらってる期間限定賃貸でした。
そろそろ親もこの家に戻ってくるかもしれないので、私は私の家が必要です。

新しく賃貸を借りてもいいけど、もうすぐ40歳。
ねんきん定期便でお知らせされる予定支給額は7万円ちょっと。
だめだ。老後まで賃貸の家賃を払い続けられない。

そういうわけで、一念発起して家を建てることにしました。
しかも、限りなく光熱費0に近い家を。

実は数年前に取得した45坪ほどの土地があり、老後はここに小さい家でも建てて住もうと思っていたのです。
それが25年ほど早くなったわけですが、小さい家を、できるだけ低コストで建築し、光熱費もほぼ0円で運用できれば、生涯コストとして"勝ち"になるのではないか。年金7万円でも暮らせるのではないか。

そんなことを目論んで家づくりがスタートしました。

1.風致地区条例の壁面後退

光熱費ほぼ0を目指すということは、オール電化にし、自宅で使う電気は自宅で発電する事がマスト(しかも蓄電もマスト)。
まず隣家が建っていたとしても屋根に日が当たり、発電できるように建物の位置を決めていきました。

ここでうっかりしていたのが、敷地が風致地区内にあったということです。
風致地区条例により道路側から2m、隣地側から1m壁面を後退させて、緑化しないといけない場所でした。

壁面後退させたために建物が南に寄って、隣家との距離が近くなってしまった

少し南に建物を寄せることになった上に、元々隣地に建っていた家が計画途中で取り壊しになり、前提条件が崩れたので色々シミュレーションし直しました。。。

2.屋根の日当たり

今もその隣地は空き地のまま。
そこに建つであろう隣家の容積・高さを割り出して、様々な条件でシミュレーションは続きます。

上段は最も不利な北側が高い片流れ、下段は西側が高い片流れ。

いずれにしても冬の日当たりはかなり厳しいです。場合によっては屋根の半分ほどが影になってしまいます。半分が影になったとしても宅内の消費電力が賄えるのか、NEDOの日射量データベースを使ってチクチク計算。

この作業をしているときにMONSOLA-20が改訂されて、「○○市」だけではなく、メッシュ上で地点を選べるように!これで建設地の実際により近いシミュレーションができるようになりました
この表の解説はいずれ。

MONSOLA-20は月の平均値なので、晴れの日も雨の日も曇りの日も含まれた平均値です。晴れの日では上記の表よりも発電するでしょうし、雨の日はもっと発電しないでしょう。いずれにしても蓄電池を設置するので、なんとか電力が不足するということは(シミュレーション上は)なさそうです。

3.室内の日射取得

もちろん日当たりを検討するのは太陽光発電のためだけではありません。
それよりも重要な、パッシブデザインの日射熱利用暖房ができるかの確認をするためでもあります。

室内に日射が取り込めなければ、室温が上がらず、結果エアコン(=電気)に頼ることになるからです。

朝は東からの日射が入りますが9:30~12:00頃は最悪の場合日が入りません

最も不利なシミュレーションでは、午前中2時間半ほど日の入らない時間帯がありますが、それ以外の時間は日が入りそうです。

4.建物内のゾーニング

なかなか日射取得が難しい条件ではありますが、そんな中でも入ってきた熱を有効活用するため、南側に蓄熱土間を置くことにしました。

ここに土間を置いた場合と、そうでない場合の室温シミュレーションはこんな感じ。(いずれも無暖房です)

Energy ZOO 室温シミュレーターで計算

うん。最低室温15.47℃はいい感じ。
蓄熱性を高めると、最高室温は上がりにくくなるというデメリットもありますが、無暖房で18:00でも18℃以上になっているので、日の出ている時間帯は無暖房で行けそう。

5.ゾーニング決定

こんなシミュレーションを繰り返して、ようやく配置と平面が決まりました。とは言っても、実際私がしたのは
・日当たりシミュレーション
・発電量試算
・室温シミュレーション
の3つ。(かなりの数シミュレーションはしましたが・・・)
建物内の間取りは設計士さんにお願いしたのですが、パッシブデザインも考慮しつつ、私の「小さく住みたい」を完璧に間取りに落とし込んでくれて、プランは一発で決定!
この設計士さん、小屋好き男子で、初めての打合せのときに小屋の本を何冊も持ってきてくれて、初回打合せから意気投合したのが何よりプランが最速で決まった理由です。
全然知らない地で、意気投合できる設計士さん、工務店さんに出会えて本当にラッキーです。

この後も次世代ZEH+実現のためにわちゃわちゃリクエストするのですが、それはまたの記事で。

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