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2020年のエネルギー家計簿報告② 2020年と2019年の比較

前回は2020年のエネルギー家計簿(光熱費)を見ていきました。

今回は、いよいよ巣ごもり生活が始まる前の2019年と比較していきたいと思います!

1.2019年のエネルギー家計簿

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電気が2,422kWh 74,179円、プロパンガスが59㎥ 54,541円、灯油が90L 7,650円で、合計136,370円でした。

ここで改めて2020年のエネルギー家計簿を。

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あれ!減ってる!
しかも結構減ってる!

そもそも「巣ごもり生活で光熱費が高くなったんでは・・・」という仮説からスタートした企画なのに、完全に企画倒れです。

その原因として思い当たるフシがいくつかあるので、一つずつ紐解いてみたいと思います。

2.電気使用量を比較する

2019年の合計は2,422kWh 74,179円、
2020年の合計は2,307kWh 64,874円で、
使用量・料金とも2020年の方が少なくなっています。

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まず目を引くのは2019年8月の多さです。
というか、この差が2019年と2020年の差になっていると言っても過言ではなさそうです。8月に多く使用するものといえば、やっぱり冷房。冷房使用量が増える要因を振り返ってみたところ・・・

猫でした!

わが家に猫が来て初めての夏で、まだ1歳に満たなかったので、熱中症が心配で1F・2Fとも冷房を使っていました。あと出張や外での仕事で家をあけることが多く、1Fにいるか2Fにいるか分からなかったので、念の為どちらも冷房をつけていました(そしてつけっぱなしにしている時間が長かった)。

2020年は、猫も少し大きくなったのと、巣ごもりすることで猫がいる場所が分かっていたので、無駄に両方つけている、つけっぱなしになっているということがなくなり、結果大幅に消費量が下がっていました。

また、逆に2月~4月、10~12月は2020年の方が多くなっていますが、これはやはり巣ごもりの影響だと考えられます。
暖房や冷房を多く使う時期ではないので、家電や照明の使用量が影響しています。この期間だけで見ると、1.4倍になっているので、やはり巣ごもりの影響は見過ごせないと言えます。

3.ガス使用量を比較する

次にガスの使用量を比較していきます。
1つ注意点としては、2020年1月にプロパンガスから都市ガスに切り替えたので、単純に㎥・円では比較できなくなっています(同じ量の熱を生み出すために必要なガスの量が、プロパンガスと都市ガスでは異なるためです)。

ですので、一次エネルギー換算係数

プロパンガス 100.47MJ/㎥
都市ガス   46.046MJ/㎥

を掛けて、一次エネルギーに換算してから比較します。

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わが家では調理と給湯にガスを使用しています。

やはり2020年2月~4月は増えてますね・・・
完全に巣ごもりの影響です。
この頃は家で楽しめることを探すのに必死で、長風呂したり料理を死ぬほどしていたので、それがモロに表れています。

その結果、見事に太ったので6月頃から毎晩サイゼリヤに通う生活が始まり、調理が減ったために夏場は少なく抑えられています。

9月からは少し増えています。
この頃もサイゼリヤには通っていたのですが、入浴によるダイエット効果を狙っていたので、お風呂での使用が増えていたと思います。

エネルギー使用量を見ているだけで1年の自分の生活(というかダイエット記録)が確認できてしまいますね・・・

ちなみに、ガス代は2019年が54,541円、2020年が31,049円と2万円以上 下がっていますが、これはプロパンから都市ガスにした恩恵です。

4.灯油の消費量を比較する

ちなみに細かいところですが、2020年の12月は灯油を買っていません。

これは、2020年11月にエアコンを新しい(そしてすごく性能がいい)ものに買い替えて、エアコンの暖房で事足りるようになったので、灯油ストーブを使うのを止めたからです。

5.エネルギー家計簿比較の総括

こうして、電気・ガス・灯油という二次エネルギー別、月別に消費量を比較してきましたがいかがでしたでしょうか?

わが家の場合、全体としてはエネルギー消費量は減っていましたが、それでも巣ごもりでの増加が見られた部分もありました。この部分に焦点を当てて対策考えていきたいと思います。

<増加の要因>
①家電を使う時間が増えた
②照明を使う時間が増えた
③コンロを使う時間・回数が増えた
④お風呂に浸かる時間が増えた

<減少の要因>
①家にいることで余分に使っていた冷房が減らせた
②暖房を灯油ストーブからエアコンにした

ということが言えそうです。

尚、わが家の場合プロパンから都市ガスへの切り替えがあったため、単価が下がり、光熱費は増えていませんでした。このように、ガスの供給方法・会社を変える、電気の供給会社やプランを変えることで、消費量は変わらなくても、光熱費を下げるということは可能です。(工事費などイニシャルはかかりますが)

逆に言えば、「光熱費」が下がったからと言って、「消費量」も下がったとは言えないということです。「光熱費」は「消費量×単価」ですから、単価の上下に左右されずに光熱費を抑えるためには、まずは「消費量」を減らして、その後に「光熱費」を安くする方法を考える という順番が大切です。

6.巣ごもり生活で増えたエネルギー(光熱費)の減らし方

<増加の要因① 家電を使う時間が増えた への対策>
仕事で使っているものは減らせないので
・使っていない家電はコンセントを抜く(テレビをほとんど見ていないのに、テレビ(2台)・ケーブルテレビの親機、レコーダーが常時待機電力を消費している)
・使い終わった家電はしっかりOFFする

<増加の要因② 照明を使う時間が増えた への対策>
・早寝早起きをする
・使っている場所だけ点ける(広く照らす全般照明ではなく手元灯で十分なときは手元灯を使う)
・夜のウォーキングをちゃんと毎日して、夜、家にいないようにする

<増加の要因③ コンロを使う時間・回数が増えた への対策>
・まとめて調理して、再加熱はレンジでする
・長く茹でるようなものは圧力鍋を使う

<増加の要因④ お風呂に浸かる時間が増えた への対策>
・そもそも食べる量を気にして、運動をして、太らないようにする

ということで、つまり「身体もエネルギーも太らない=多消費をやめる」というのが、私の家の光熱費を下げる最大の対策・キーワードになりそうです。

このように、電気・ガス・灯油といった"二次エネルギー"別
月ごとの消費量を比較することによって、的を絞った対策を練ることができます。

私が所属しているForward to 1985 energy lifeでは、「1985アクションナビ」というWEB版環境家計簿を開発し、どなたでも無料で使って頂けるようになっています。わが家の場合、途中でプロパンから都市ガスということがあり、リアルタイムにその内容を反映するのが難しかったのでEXCELで計算しましたが、1985アクションナビなら、毎月の使用量を入れるだけで、簡単に今回のような分析ができます。

巣ごもり生活で光熱費が高くなったのでは?!と気になっている方は、是非この「1985アクションナビ」に入力してみてくださいね!

今回は2019年と2020年の比較でしたが、次回は「同じ地域・同じ世帯人数の家族の平均と比較する」をやってみたいと思います!

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