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何の取り柄もなかったボクが1年で確実に100万円減らしたメソッド

衝撃的なタイトルですよね。

いつもは僕が読んだ本をろ過(要約)してお届けしているんですけど今回は少し趣向を変えて僕の経験をろ過してお届けします。

とても大事な話でこれから投資を始めたい人には特に知っておいて欲しい内容なのでぜひ。

まずは結論から。

「自分で理解していない投資は絶対にやっちゃダメ!たとえ信頼できる父親からすすめられても。」

です。

投資をしている人であれば聞いたことがあると思います。
「理解していない投資はぜったいにやっちゃダメ」ということ。

この言葉を、身をもって知らされたという話です。

とはいえ、「損をさせられて恨んでます!」といった内容は書いてありません。そして「そこから這い上がって、画期的な投資手法で秒速で億万長者です」というセールス的な内容も書いていませんのでご安心ください。

私は30代のごく普通のサラリーマンです。
投資のプロでも経済学者でも億り人でもありません。
でも普通のサラリーマンである凡人のボクだからこそつまづくポイントや悩むところが共感できるところもあるかと思います。

これから投資を始めよう!という方に一番注意して欲しいことを書いていますので、反面教師とし役立てていただければ幸いです。

大学時代に株式投資を始める

僕が株式投資を始めたのは大学時代、2005年です。

当時デイトレードで億万長者になった人がもてはやされており、それを見て

自分もあぁなりたい!億稼ぐんだ!いい車を買うぞ!

と煩悩をまき散らすように鼻息荒く証券口座を開き、なけなしの10万をぶちこみました。

吾輩は10万でデイトレードをして億稼げると本気で思っていたのである、根拠はまだない。

5万から億稼いだ人やデイトレード方法についての書籍を2、3冊読んでスゴ腕トレーダーの仲間入りをしました。(勝手に)
そしてイメトレでは億を稼ぎきっていました。

脳内では、「・・・ここで買い」「そしてこのタイミングで売り!ッターン!!」「今日は+450万か・・・少ないな・・・(ワインクルクル)」と気分はすでにスゴ腕トレーダーでした。(勝手に)何もしていないのに、です。

そして結果はどうなったでしょうか・・・?

そうです、みなさんの予想通り散々たるものでした。

最終的には手元資金を溶かし、市場から撤退しました。

貧乏大学生の10万ってめちゃくちゃ貴重なんです。

ここで一度現実にぶん殴られて投資熱は冷めてしまいます。

投資熱ひくすぎ!って感じですけど、リアルなアホ大学生だとこんなもんなんです。

キンキンになった投資熱を胸の奥底にしまい込み、大学を卒業しました。

社会人になって再挑戦

無事就活を終えて2007年社会人になれました。(奇跡的に)

そして2008年のある日父親から、「株まだやってるのか?」と聞かれた。

もうやっていないことを伝えると、「儲かる確率が高い投資方法を考えたから教えてやる」と言われたんです。

投資熱は冷めたとはいえ、まだ少しだけ興味があったので聞くだけ聞いてみようと思い教えてもらうことにしました。

その方法はある指標を使い、日経225先物を信用取引で売買するというもの。

簡単に言うと、日経225先物指標が「上がる」か「下がる」か予測して「買い」か「売り」を入れるというもの。

上がるか下がるかを予測するツールとして特殊な計算式を入れたExcel表を用いるという方法でした。

出どころは定かではないですが、元になるデータがあって、それを父が独自に計算式を変更して作ったもの。

そのExcelシートを使い過去のデータとその日の株価を入力していけば買いか売りのシグナルを出してくれるという夢のような計算式。

そのときの父の説明ぶりは自信に満ち溢れていました。

そしてこの方法なら儲かるかもしれないという期待を抱かせるものでした。

そして、その方法について詳しく調べもせず全てを鵜呑みにして始めてしまったのが間違いの始まり。(一番大事な所)

早速、証券会社に50万を入れてのスタート。

日経225先物は買えないのでミニ日経225先物で始めた。

最初のうちは調子が良くて少し(20万程)増えたんです。

しかし、だんだんと調子が落ちてきた。

あれ?おかしいなと思いながら追加で50万証券口座に投入。(この時点でおかしくなっている)

それからは、1~2万勝ったと思ったら5~8万負けを繰り返す取引。そしてたまに1~2万勝つというありさまでした。

みるみるうちにお金が減っていくが何故かまた30万を証券口座に投入。(最初にちょっと増えたからか、微かな期待がある。吾輩の辞書に根拠という文字はない。)

そうこうしているうちに口座残高が13万まで減っていることに気づく。

この時点で100万以上溶かしていました。

「あ、これだめなやつだ」とそこでやっと気づいたんです。

振り返りながら書いていて自分でも何でこうなった・・・と理解不能です。

でも当時の僕にはなぜかよくわからない自信があったんですね。

最初に少し勝ったことが悪かったのか

父が自信満々で勧めてきたものでよくわからない希望という蜃気楼が見えていたのかもしれません。

そして、私は2度目のダウンでTKO負け。投資をやめてしまいました。

父親からもその後話が出てこないため、結果は芳しくなかったんだと思います。

完全に勉強不足

父が投資方法を説明している時に言っていたのは、
「自分でもどういう計算式を使ってどのように売買のシグナルが出ているかを理解しないといけない」と。

そして僕は投資法の理解をしないまま(面倒だったから←ここも大事)儲かるという結果だけに目がくらみ100万円を失った。

完全に僕が悪いんですね。

父から散々アドバイスがあったのにも関わらず勉強を怠ったこと。

本当に後悔しているし反省しています。

投資は自己責任で、という言葉をリアルに体感した出来事でした。

世の中にはいろいろな投資対象・投資方法があります。

玉石混交の情報の中で、価値のある情報を見分けるツールは自分の頭の中にある知識です。

キラキラ輝いて魅力的に見える情報の真贋を見極めることが出来るのは自分の知識以外にありません。

もしダメだとしてもそこから学ぶことがあります。

思考停止で失敗するのはもったいない。せっかく失敗したのに・・・

あなたはどうでしょうか?

儲かるという結果に目がくらみ何も見えなくなっていませんか?

根拠という文字はあなたの辞書には入れておいてくださいね。

まだ投資は続けています。

もう投資はやっていないのか?

今も細々ですが投資は続けています。

今度はきちんと勉強をしてやっています。

この辺の話は機会があればまた書きたいと思います。

相場が調子いい時程気をつけて!

買って寝てるだけで〇〇万円儲かった!

FXやって億り人!

という儲かった自慢。

今投資やらないやつってア○じゃない?
何買っても上がるのに何やってるの?

というポジショントークで煽ってくる人。

周りの人が儲かっていると焦燥感にかられませんか?

投資をしていない自分が損をしている気分になりませんか?

僕もそうでした。

というか儲かった情報を見ると、今でも思うことがあります。

そういう時はこの記事の経験が、100万円が、父が、語りかけて来ます。(父は生きています)

「「「その投資方法は本当に全部理解しているのか」」」と。

皆が儲かり浮足立っているときが本当に危険です。

スパーン!と足払いを受けて後頭部強打をしないように、知識という受け身を身につけて下さい。

あなたの投資活動に少しでも役に立てば嬉しいです。

ほんの少しだけ投資経験のあるおじさんから、これから投資を始める人へのおせっかいでした。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。







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