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試作ケーキようやく完成

1月の中旬ぐらいから試作を続けてた試作のケーキがようやく完成しそうです!!
実に3ヶ月間ほど試作を繰り返してきたわけなんですけど、今回は大きいレクタン(ケーキを仕込むときに使われる四角い枠)で仕込むケーキを試作してたんですけどそれがなかなか難しかったです。
味自体は1ヶ月ほどでOKが出てたんですけど、各層のバランスが絶妙で、大きいロットで仕込んだ際になかなか少量で仕込んだ時のような味が出せなくて苦労しました。

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上から
・アールグレイ風味のミルクチョコムース
・濃縮オレンジのコンポート
・ビスキュイショコラ
・カシスクリーム
・プラリネとチョコのフィユティーヌ
とこんな感じの構成です!

一番大変だったのが各層のバランスです
特にカシスとオレンジの層の比率がかなりシビアで、カシスが多すぎるとえぐみが出てきてしまうし、オレンジが多いと酸味が際立ちすぎちゃう
みたいな感じで調整が大変でした。
本番の大きいロットで仕込んだ際にオレンジを濃縮させていくんですけど、
量が多くなると長い時間煮詰めていくのですが、その際にオレンジの酸味が抜けていってしまうようでうまく味が出ませんでした。
なので早く糖度が上がるようにトレハロースを加えてできるだけ短く加熱時間をできるように工夫を凝らしてようやく満足のいくケーキに仕上げられました。

チョコレートのムースに入っているアールグレイもポイントで、カシスとオレンジで味が強いもの同士で合わせているのでそこをなんとか調和させるためにほのかにかおる程度のアールグレイを合わせることで酸味だけでなく風味でバランスを取れているのでとても美味しくできたと思います。

<カシスオランジュ>

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イメージ写真がめちゃくちゃオシャレ ✨
カメラマンの技術ってほんとにすごいなと思います。
今あるケーキを最大限美味しく見せてくれるってすごい素敵なことだし
商品の良さを伝えていく上でなくてはならないことだなと🤔

改めてケーキ作りってすごく大変だなと感じました
仕込みの量が変わってくると色々な問題が出てくるし、それを安定させるのがホントに難しい...
それぞれの層のバランスで初めて表現できることがあるし、こだわればこだわるほど仕込みが複雑化していって安定させるのが難しくなっていく。
でもできるだけ美味しいものを作りたいから妥協しないところを決めたりと考えることがたくさんあって、でもそれがケーキ作りの一番の面白さなんじゃないかなーと思います。

自分はお菓子を製造するよりかはこうやって新しい商品を作ったり、クリエイトしている時が一番充実しているなと感じるので後々はこういった仕事もメインでやって行けたらいいなと思います。

それではまた!!

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