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ゴッドファーザー。

ということで今度はゴッドファーザーを観ました。普段からあまり映画を見ない人でもタイトルとテーマ曲、概要ぐらいは知っているんじゃないでしょうか。この年代のアメリカでのマフィアの抗争を描いた物語です。なんでも撮影中に本物のマフィアからクレームが入ってあわや撮影が中止に追い込まれそうになったとか。すごい世界、というか時代ですね。1972年の映画なので、なんと今年で50周年を迎えるわけです。すごい。パート3まであるのでいずれは全部観たいと思います。

マフィア映画なので当然たくさん人が死にますし暴力的なシーンも多いです。一番衝撃だったのは馬ですね。レストランもなかなかだし料金所ハチの巣事件もなかなか…例によってバイオレンスが苦手な人にはお勧めしません。最近そんな映画ばかり見ている気がする。

ポジティブな面について言及すると、この映画を見ていてまず感じたのは、映像が全く色あせていないということ。50年前には全く感じませんでした。冒頭の結婚式のシーン、大邸宅、旧車、スーツにハットの男たち、すべてがまぶしかった。コッポラ監督のこだわりを随所に感じる。

ストーリーは、マフィアの5大ファミリーのうちの2つ、コルレオーネ(主人公属するファミリー)とタッタリアを中心に展開していく。タッタリアがコルレオーネに薬物の密売を持ち掛けたところ、薬物はだめだとコルレオーネのドンが断ったが、意外と子分が乗り気だったのを見逃さなかったタッタリアはドンが死ねば取引が進むと考えドンへの襲撃を仕掛ける。これをきっかけにどんどん抗争が大きくなり…復讐が復讐を呼ぶ展開になっていく。今でこそ日本の仁侠映画なんかでもよく見かける展開だったりするんだけども、きっとその礎を築いたのはゴッドファーザーなんだろうなと感じた。

特に、演者のセリフが必要最小限に抑えられていて表情と視線で心情を表現する手法はのちの映画に与えた影響は大きかったと思う。北野監督とか相当影響を受けているのではないだろうか。BROTHERとかまさに。

本作品を観るまでは、兄弟とか、盃とか、そんな仰々しいことしてるのって日本だけだろうと思っていたのだけど意外とマフィアもかなりの縦社会のようで似たようなものを感じた。また当時の時代背景もとてもよく読み取れて相当な男尊女卑を感じてしまった。今じゃ絶対コンプライアンス的に世に出せないだろう。

ちょっと過激な映画、裏社会系の物語が見たい人にはとてもお勧めです。3時間ありますが長さも全く感じさせません。

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