見出し画像

老後の40年は、伏線回収だ〜

昨日、17年も前の彼氏からメールが来た。
「やっと離婚が成立した。来月UKとチュニスに行くんだけど、UKに来ない?」
たまたま来月チュニジアに行こうかと考えていたので、日程が合えばチュニスで会おうかと提案したけど、日程合わず断念。

何年振りかで来たメールで、全くメジャーでない旅行先にお互いが行こうとしていたという事を知り、やっぱり繋がっているんだ、と確信。これから年イチくらいのペースで会えたらいいなぁ。

彼は、私の人生に1番刺激を与えた人。それまで興味のなかった、政治・人権・宗教を身をもって教えてくれた。イスラム教の家に生まれ、カラチで育ち、アメリカの大学を卒業して、エンジニアとして最前線で働き、毎年コンベンションで世界のエンジニア達を前に講義をしているかと思えば、人権活動のアクティベストとして、飛行機に乗る度にいつも別部屋に連れていかれるほど。異常な頭の良さ、異常な読書量。
反面、料理を作ったり浜辺をゆっくり歩いたり、平和をこよなく愛する人。
年齢・性別・人の外見に偏見がなく、友人の年齢層は幅広く、バイセクシュアル。

私達が別れた理由は、「カラチに住んでいる高校生の姪っ子2人が虐待を受けているので、養子縁組をしてアメリカで育てる。全精力をかけないとやりきれない事に巻き込みたくない。」という事だった。実際、別れて数年後に1度会ったのだけれど、20歳くらい歳をとったように老け込んでいた。相当苦労したそうだ。

彼と久しぶりにメールのやり取りをしていると、この2年くすぶっていた私の人生に何かが動き始めるような小さな胎動みたいなものが生じた。
定年から100歳までの40年をどう生きるかを考えるための重い腰を上げる時が来たのかな。

とりあえず、いつものことながら、強い意志のようなものは無いので、選択肢をたくさん羅列してみることから始めてみようかと思っている。その中でピョコンと飛び出して来たものに乗っかっちゃえば良い。

「伏線回収」というキーワードが、その40年に対して浮かび上がって来た。例えば、今まで沢山の人とお付き合いしてきた。皆、未だにいい友人である。そのみんなと年イチくらいで会えれば、(トッカエヒッカエ)年中楽しくて、1人のパートナーに縛られてイライラするよりずっと楽しい気がする。今までの人生は残り40年を楽しく暮らすための前振りだったのか〜!

金額の問題ではなく、共感していただいたという意思表示がありがたいです。