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白玄堂との出会い

yoriyokiの後藤真貴子です。前回、yoriyokiのものづくり第一弾「ほうじ茶クッキー」と「煎茶クッキー」のことを書きましたが、今回はその材料であるお茶を販売する、宮崎の日本茶専門店「白玄堂」との出会いを書きたいと思います。
私は宮崎県出身で、地元のお店なのも大きいですが、それだけではない思い入れがあります。

「喜んでもらえてうれしい」という気持ちに共感

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初めて「白玄堂」のお茶を飲んだのは、2018年の春、新宿高島屋で開かれた催事でのこと。
その少し前に、経営している美容室で出すお茶を「せっかくお出しするなら、宮崎か九州のものがいいな」と探すうちに名前を知って、ずっと気になっていたんです。
ブースを訪ねると、さまざまな種類の煎茶やほうじ茶、紅茶がずらりと並んでいました。
「こんにちは!」とすぐに声をかけてくださったのが、「白玄堂」の白尾尚美さん。横にいらした奥さまも、かわいらしい笑顔を向けてくださいました。
そんなお二人の様子に、ふっと肩の力が抜けたのを覚えています。

「おいしいお茶、いれますね」と出していただいた煎茶は、飲んですぐに「おいしい!」と思わず大きな声が出るほどおいしかった! 
「これは水出しです」「氷出しもおすすめです」とすすめられるまま、数種類のお茶を飲ませていただきました。
「白玄堂」のお茶は有機栽培で、お茶のうまみは肥料で決まること、作られる年や場所によって味や香り、色が変化することを伺いながら、飲み続けること数十分。
その間にもブースに立ち寄る方、買い求める方が絶えません。
誰に対しても同じように接し、楽しそうに話す姿を見て、おいしさと知識の豊富さもさることながら、何よりお茶への熱い思いと「飲んでもらってうれしい」「喜んでもらえてうれしい」という気持ちが伝わってきて、ぐっときました。
それは私がお客さまに対して常々思っていることと同じで、おこがましいかもしれませんが、自分と重なる部分があると感じたんです。


何杯飲んでも、飲みつかれない

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そのころは産後だったこともあって、しばらくカフェインを控えていたのですが、「白玄堂」のお茶をもっと飲んでみたくなって、気になったものをひと通り買って帰りました。
「飲んでみてほしい」「飲み続けてほしい」という考えから、良心的な価格なのもうれしかったです。
家で飲んでみると、飲んだときにおいしいだけでなく、飲み終わった後に渋みが残らないうえ、何杯飲んでも飲みつかれないのにびっくり。家族で毎日のように飲み、店でもお出しするようになりました。
同郷なのと、年齢が近くて親近感を抱いたこともあって、それ以来、ウェブショップで購入するだけでなく、東京で催事に出店されるたびに足しげく通い、帰省した際は宮崎市にある「HAKUGENDO CHAYA」にも伺って、すっかり大ファンに。
昨年9月には、東京・表参道にある、友人が営むオーガニックショップ「ビオマート コロリエ」に白尾さんを招いて、お茶についてのお話会を主催しました。
「せっかくだからおいしくいれたい」とお湯を冷ますための湯冷ましという道具(私が持っている黒いのが湯冷まし)も買って、くり返しいれるうちに、いつのまにか自分の暮らしになじんでいました。


大好きなお茶があるだけで、暮らしが豊かになる

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煎茶やほうじ茶はもちろんですが、「白玄堂」のお茶の中で特に好きなのは「ミントグリーンティー」(左)。香料が入っていないフレーバーティーで、飲んだ後にすっきりするのがいいのか、5歳の息子も大好きです。
水出しで自分で作ったり、水筒に入れて外出したり。遠方へ出かけるときはティーバッグを携帯して、出先で水を買って飲むこともあります。
私は「白玄堂」にしかない「こめこうじ有機紅茶」(右)も好き。紅茶を発酵させる工程で米麹をまぜているので、茶葉の中に米麹の粒が入っているのですが、ほんのりとやさしい甘みを感じます。
ティーバッグをしばらく入れっぱなしにしていても渋みが出ないのもいいところ。
紅茶づくりは、発酵中の温度管理がとてもむずかしいようで、温度を安定させるために焼酎やワインをかけたこともあったとか。
そんな試行錯誤の末、ある日、たまたま米麹を入れたら温度が維持できて、自然の甘みが加わったことからできたブレンドだそうです。おもしろいですよね。
大好きなお茶があるだけで、興味が広がるし、暮らしも豊かになるような気がします。

「白玄堂」のことを語り始めると止まりません。ぜひ皆さんも飲んでみてください!


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