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竹ペンで描く猫 その20 先輩猫、恋を忘れる

ちょうど、約13年前に先輩猫と出会った頃。
なので、
先輩猫の話を続けようと思います。

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避妊手術を終えた後の、先輩猫ホッケさん。↓

生き物を飼うということで、
学んだことの一つは
避妊手術を受けさせるのか、否か
早く決めるべき、ということでした。

ホント人間だったら、と思うと
真剣議論が止まない話ですが…
獣医師さんと相談して
一緒に暮らすために、決意したこと。

7ヶ月だったホッケさんは、すでに万全でした。
突然、

「生きる!」

「うわあああああああああああ!!!!!!!(叫)」
叫び、走りまくる。激しく、生きる力。
それが発情期。
毎日、体力を溜めきってから、
数時間おきに、ラブソングを大熱唱!🎤✨

うるさい?いえ、うるさいのではなく
鳴き声が、辛い…❗️🥺
とても、悲しい鳴き声で!…姿なき相手を探していた。
こっちまで悲しくなってくる。
それを

「抱きしめないであげてください」

と、獣医師からのお達しがあった。
何も出来ず、オロオロするばかり。あまりに辛い様子から
結果、抱っこしてしまい、さらなる大熱唱へ🎤✨‼︎‼︎
(何かしら想像して、現実逃避していた飼い主)

手術まで、どうしても日数がかかってしまい、
その間、発情期に突入。
そうなると、「おさまるまでは手術は出来ない」という。
…恋に処方箋がないのは、人間も猫も同じ。
もっと早く決断してあげるべきだった。
こんなにも、辛とは。

実らぬ恋…。

体の一部、恋を手術して
忘れたように暮らすホッケさんを
暫く切なく眺めたものでした。。

猫と暮らすこと。
人と共存してもらうこと。

勝手な思いとか、自然淘汰とか、愛しさと切なさと…
ごちゃごちゃにしながら、とりあえず
先輩猫は、私どもと一緒に暮らしてます。

一緒に辛い思いをした日々を忘れない。
ホッケの恋を忘れない。(相手はどこにもいなかったけど)


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