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美しいものを愛でる心

秋風が吹きあれる昼下がり。
わたしは室内で湯たんぽを抱えてぬくぬくとうずくまっていた。

窓から見える紅葉しはじめの木々たちが、風に揺られてゆらゆらしている。
葉っぱはどれも太陽の光をあびてキラキラと輝くその様が、とてつもなく美しい。

いつもだったら、「わたしもあの太陽を浴びに行きたい!」

そう思うところだが、今日はそうは思わなかった。

キラキラ輝く葉っぱと、ゆらゆら揺れる枝のダンスを永遠に見ていたい。

そう思ったのだ。

わたしは吹きあれる秋風に怯えているのだろうか?
はたまた、じぶんがちょっとだけ新しいじぶんになりつつあるのだろうか?

とにかく目の前に広がる木々たちがあまりにも美しくて、うっとりとしてしまうのである。

ここ数年、自然を見ては「美しい」と思うことが多くなった。
これ以上に美しいものってあるのだろうか?
そんなことまで思うほどに。

「美しい」ものは心をぽわんと温めてくれる。
そしてリアルに「きゅん!」という音が聞こえてくるくらい、心がときめく。

美しい景色、美しい歌声、美しい踊り……

「美しい」には実にさまざまな「美しい」がある。
どれをどのように「美しい」と感じるのかはひとそれぞれ。

じぶんにとって「美しい」と思うものと出会えたのなら、わたしはそれをとことん愛でたい。
そんなことを考える秋の昼下がり。

「美しい」を愛でる心を大切に。
「美しい」と思えたじぶんの心を大切に。

いつも読んでいただきありがとうございます☆