「禅を感じるお風呂」で気づいたこと

先日泊まったお宿『三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺』さん。
なんと、お寺と一体型のホテルなんです。

松栄堂のお香『二条』でお出迎え

禅を感じるアートのロビー

和テイストの落ち着く客室

館内はどこも「お寺」を連想させる内装となっており、目で見て、香りを感じて、心鎮まるBGMを聴いて……　感覚をとても刺激してくれる空間でした。

そんなお寺一体型ホテルでのひと時。
じつは大浴場までもその雰囲気を醸しだしているんです。
気になるかたは公式HPをチェックしてみてください！

黒を基調とした浴室内に、大きな書のアートと手水鉢がモチーフのオブジェがひとつ。よく瞑想で耳にする清らかな調べのBGMが流れています。

坐禅や瞑想が好きなわたし。
この空間がたまらなくお気に入りとなりました。

とはいえ、ここは大浴場です。
ひとり静かに瞑想でもしたいところですが、そう都合よくもいきません。

シャワーの音が鳴り響くし、女性２人組が楽しそうにおしゃべりをしているし。

そりゃそうです。
公共の場だから、自分の思うようにいくはずがないのです。

でも、ここでの時間を楽しみにしてきたのでちょっぴり不満に思ってしまっている自分がいました。せっかく心落ち着くBGMまで流れているのに、それすらも楽しめないなんて……

しかしそんな空間でも、ひとり静かに目を閉じて、まるで瞑想しているかのようなお客さんがいらっしゃいました。

そんな空間でひとりポツンと過ごして感じたこと。

・100％の環境が整うことはまずない
・完璧を求めるのではなく、ある程度の妥協をして「静かであること」や「ひとりになれること」といった条件をクリアしている環境にも感謝しよう
・どんなところでも己に集中できるって大事なこと
・人生、環境を整えたところで全てが思いどおりにいくものではない

たったの15分ほどでしたが、こんなにたくさんの気づきがありました。
今あるものへの感謝や、外的なところに求めすぎない心。
そして「今に集中することの大切さ」です。

ちなみに大浴場の混雑状況は部屋のTVで随時確認ができます。
便利な機能ですよね。

翌朝、「空いている」との表示だったので再度大浴場へ行ってきました。
待っていたのは「ひとりっきりの静かな空間」です。

ただただBGMに耳を傾けたり、アートをぼーっと眺めてみたり、漆黒の水面にいくつもの波紋をつくってみたり。もちろん最後は目を閉じて瞑想。

最高に心地よい空間でした。

コンセプトホテルは宿泊自体がとても貴重な経験になりますね。
ここは朝食も人気なようで、朝からお腹いっぱい美味しいご飯をいただきマイした。
心も体も満たされた一泊でした。

朝食『光明』