みっつめ。
3度目の投稿になる。記念にクッキーを作ろう。
朝焼け(焦げた赤色)、水筒(淡いピンク)、制服(濃い青)、筆箱(アイボリー)
疲れたのに怠惰を辞めないコンタクト付きの瞳、14日に1回3分の努力で一向に変わらぬ肉のついた足、そして、根の曲がっている酷いくせ毛。
それを全部ごちゃまぜにして、150センチの型に入れる。少し溢れるのも計算の内だ。
しばらく置いておくと、私が現れた。クッキーモンスターだった。これは誤算だった。
ふわっとしてはいない、結構リアリティーのある感じで現れた。
人見知りだから、初めは話しかけないと思われる。
自己評価が変な所で高いのもきっと生まれつきだ。
こちらの様子を伺った後、少し会釈をする。
コツがあって、この時にニコッと笑いかけてあげないと少しだけ嫌われるので、ニコッと笑ってあげる。
すると恐る恐る話し始めるのだ。
初めには必ず「あ、」と言う。
こちらへ少し近づくと、その子は確かに、雨の日の稲の香りがするのだ。
きっと成長するし、そんなに酷いことはしないだろうから、ぜひかまってあげて欲しい。
夜の蛍光灯の下で、眠気に耐えるこのいたいけな自称詩人を。私は冬の寒さに凍えている。
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