【お知らせ】noteのエッセイが本になります。『暮らしの最適化』
2月に、本を出版することになりました。タイトルは『暮らしの最適化 小さな家で子どもと楽しく過ごす93アイデア』。ブログとnoteの記事を大幅に加筆し、一冊の本にまとめました。
書籍化オファーを受けたときの感想
「私でいいんですか？」
ブログとnoteを書籍化しませんか？ とのメールをいただいたとき、真っ先に思ったのは、大丈夫？ 需要あります？？ でした。他と比べないようにせねばーと思いつつも、書籍化された暮らし系ブログを眺めると、「ブログランキング上位！」「SNSフォロワー〇万人！」「年間〇百万PV！」が眩しいです。うん、自分はどれでもない……。
そんな卑屈に傾きかけた気持ちが、「でも、チャレンジしてみたい……」に変わったのは、編集者の方の一言でした。
「大変な毎日のなかでも暮らしを楽しむ様子が、ブログとnoteから伝わってきます」
PVやフォロワー数を気にしていた自分がちょっと恥ずかしくなりました。
もちろん本を売るのには、著者の影響力は重要だと思います。ですが、それ以上に欠かせない要因は「読者に届く内容」のはず。
これまで私が、ブログやnoteを通して読み手に何を伝えたかったか？ あらためて考えると、「3人育児でも、共働きでも、家がせまくても、暮らしを楽しむことはできる」でした。ああ、ちゃんと伝わっていたんだなぁとうれしくなります。
私が書きたいこと
共働きで子どもが3人いると、「大変でしょう」と声をかけられることも多いです。なんなら長女からも「ママ、子ども3人って大変だよねぇ」と労いの言葉？をかけられるほど。
たしかに毎日はとても慌ただしいです。そんななか、なぜ発信に時間を割いてきたのか？ その原動力になったのは、育児と家事と仕事の日々を「大変！」の一言ですますのはもったいないとの気持ちからでした。
小さな工夫で暮らしはラクになること。
子どもとの生活は刺激的だってこと。
初めての子育てで途方に暮れていた数年前の自分に伝えたくて、気がつけばブログは500記事、noteは100記事以上も書いていました。多っ！
noteでもなく、ブログでもない文章
「noteのテイストで、ブログの内容を書きませんか？」
書籍の企画段階で、編集者の方からそう提案を受けたとき、「おもしろいかも！」と思いました。というのも、私のなかではnoteとブログは完全に別物だったから。
ブログ『よりみち家族』では、暮らしの工夫を分かりやすく伝えることを目指しています。言うなればわが家の暮らしの表側。イメージは友人を家に招いて、暮らしの一部を紹介している感じです。
けれども、1年ほどブログを続けたあと、もっと裏側を書きたいと思うようになりました。そこでnoteに、散らかしては片づける毎日や、まっさらな壁が魚で埋まる光景を書き始めます。どちらも暮らしの工夫の先にあるわが家の日常でした。
「noteのテイストでブログの内容」とは、日常ストーリーを読みつつも、工夫のポイントがすっと分かるエッセイとのこと。書けるかな？ 書いてみたいな……。書籍の企画を編集者の方々と話してして、noteともブログとも違う新しい切り口にワクワクしました。
意外だった書籍のタイトル
右も左も分からない初めての執筆に、ヒーヒー言いながら書き出したのが昨年の夏のこと。昼間は仕事があるので、子どもが寝てから夜中までを執筆時間に充てましたが、どう見積もっても時間が足りない！ 通勤中にスマホで書いた文章を、帰宅後に家事をしながら直すこともありました。目まぐるしい4カ月間が過ぎ、すべての原稿をお渡しできたときは、とっくに冬になっていました。
初稿が上がったタイミングで、タイトル案を受け取りました。そのうちの１つが『暮らしの最適化』。実は、本のコンセプトに「最適化」のワードは全く挙がっていなかったのでちょっと意外でした。が、よくよく自分の原稿を読み返すと「最適化」って滅茶苦茶書いてる……！
私は設計の仕事をしています。そのなかで口癖なのが、「最適化されている？」。設計には決まった答えがなく、10人いれば10通りの結果になります。ただ、1つ共通して言えることは、「最適化」を試行錯誤した結果がカタチになるということ。
暮らしを楽しむ方法も同じで、「これだ！」の答えはありません。だからこそ、いつも「これって最適化されてる？」を自分自身に問いながら、暮らしの工夫を重ねてきました。そう考えると、『暮らしの最適化』というタイトルが、なんとも自分らしいなぁと愛着が湧いてきます。
『暮らしの最適化』は、わが家の試行錯誤の結果をぎゅっと93アイデア詰め込んだ本になりました。それはお金をかけなくても、習慣や意識を少し変えるだけで実現できるものばかり。ぜひお手に取っていただけるととてもうれしいです！
▽ ワニブックスより月25日発売。Amazonで予約受付中です。
お読みいただきありがとうございます。 「いいな」「面白かった」で、♡マークを押してもらえるとうれしいです。