七夕が一日過ぎて
7月5日、金曜日の夜のこと。
もうすぐ5歳になる長女が、せっせと折り紙を半分に切っていた。「何をしているの?」と聞くと、「短冊」と答える。
昼間、保育園で短冊を笹に飾ったので、家でも真似して作っているとのこと。
「それならお家ではゴムの木に飾ろうか」
そう提案すると、「いいね~~」と途端に乗り気になった娘。
あ、そこは「なんで、笹じゃないのー??」と突っ込まないのね、なんて一瞬思うが、笹は準備できないので口には出さない。触らぬ神に祟りなしだ
ふたりで願いごとを書き、さっそくゴムの木の飾る。
「弟くんの『短冊』は、お姉ちゃんが書いてあげるね。お願いごとを教えて」
そう、食後のデザートを口いっぱいに頬張った弟にむかって、しきりに話しかける姉。
2歳児はマイペースに「トーマス」ともごもご答える。
「えっとぉ、、それは、『トーマスになりたい』かな?それとも『トーマスにあいたい』かな?それとも『トーマスのオモチャがほしい』??」
ぽんぽん話す4歳児の質問力に、思わず笑いそうになるが、そこはぐっと堪えてふたりの会話を盗み聞ぎすると。
「トーマス、オモチャ」
質問に対して的確に受け答えする2歳児。ああ、すごいなぁ。大きくなったなぁ。
私は、姉弟の会話を聞きながら、1年前の七夕のことを思い出していた。
長女(3歳)は、ひらがながまだ書けなかった。短冊は私が代筆して、たしか『プリキュアになりたいです』。
一方、長男(1歳)は言葉がでるまで遅く、「ばぁぶー」とお話していた頃。願いごとなんてもちろん言えるはずもなく、私が適当に書いたんだよね。
まだまだ手のかかる姉弟だと思っていたけれど、振りかえってみると、一年間で体も心もずいぶんと成長した。
決まった時期にある「年中行事」は、改めて子どもの成長を確認する、育児の定点観測の場だなぁ。
そんなことをふと思い、七夕が一日過ぎた本日。
今年の記録でも残しておこうかと、ゴムの木に揺れる短冊の写真を撮った。
うん。娘ちゃんよ。お願いごとが1年前と全く同じ『プリキュアになりたいです』だっていいじゃないか(笑)
去年と違い、自分自身で書いた短冊だ。
あと。
3日前に教えたばかりの「り」のはらい。
娘が完璧にマスターしていたことをカメラ越しに気がついて、写真を撮る手が震えたのはここだけの話。
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