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自己紹介がわりのnote「私が文章を書く理由」

こんにちは、ヨリと申します。働く母をやってます。
もうすぐ第3子の出産が控えており、本日から産休に入りました。

産まれるまでの間、何か仕事以外のことを始めたい。そうだ、noteをやろう!と思いたち、この記事を書いています。

今回は自己紹介がわりに「私が文章を書く理由」について。よろしければお付き合いください。

* * *

母も私と同じ「働くお母さん」

今の私よりもずっともっと、出産後に働きつづけることが困難な環境のなかで、何度か職を転々した「働きつづけるお母さん」だった。

私が保育園のころの記憶は、リアル『あさえとちいさいいもうと』(←世代を越えてハマった林明子さんの名作絵本です)。
昼間は子どもだけで留守番をしていたし、妹と公園へ遊びにいっては、見失って必死に探したこともたびたび…

そんな話をすると「お母さんが家にいなくて、さみしかった?」と思われるかもしれないが、私の場合、さほど寂しさは感じていなかった。

それは、日々の暮らしのなかで、母の存在をいつも身近に感じていたからかもしれない。

そのなかのひとつが「母の書いた物語」でした。

* * *

共働きの難関として立ちはだかる「小1の壁」。

小学生になり、早く帰ってくる子どもたち。これから放課後はどこで過ごすか?という問題に、私は現在進行形で悩みに悩んでいる。

同様に、当時の両親もさまざまな選択肢のなかで揺れていたと思うが…、結局のところ、私の小1の放課後は「鍵っ子」としてスタートを切った。

ある日のこと。

いつものように、「ただいま〜」と誰もいない居間にはいると、見慣れないモノがこたつの上に置いてあった。
よくよく見ると、それは一枚の原稿用紙。しかもびっしりと文字が書いてある。

小学1年生のヨリ子ちゃん。
学校からかえるとお家にはだれもいません。
「お母さんとアキちゃんはまだ帰ってこないのかな?」
だれもいない部屋に、ヨリ子ちゃんのつぶやきが大きく響きました……

ひらがなと読み仮名がふられた漢字で書かれたソレは、小学1年生の女の子が主人公のお話のよう。特徴のある大きくて整った文字は母のモノ。

1枚の原稿用紙は「母が書いた物語」だった。

残念なことに、30年たった今ではぼんやりとしか思い出せないので、ここで振り返る「物語」は私の創作になるが、確か、こんなお話。

「鍵っ子」の女の子が、放課後の留守番中に1枚の原稿用紙を見つけるところから「物語」はスタートする。

ヨリ子ちゃんは1枚の紙を手にとりました。
「あれ?お母さんの字!」
ひらがなとカタカナがスラスラ読めるようになったヨリ子ちゃん、得意げに読みあげました。

「おやたつた は 3ばたんめ の ひきただし」

・・え?ぜんぶ読めるけど、どんな意味?
ヨリ子ちゃんにはさっぱり分かりません。まるで暗号みたいとも思いました。
よく見るとまだ続きがあります。

『ひんとはたぬき』

1日目の母の原稿用紙はここでおわり。

物語のヨリ子ちゃんになった気持ちで私も暗号を考え、台所の引き出しをそっとあけてみると

・・そこにはおせんべいとさらにもう一枚の原稿用紙が。

ママからの挑戦状、大せいかい!
今日のおやつは『3ばんめのひきだし』におせんべい。
5時に帰ります。おやつを食べてまっていてね。

お母さんより

翌日から、私は学校から帰ることがすこし楽しみになった。
そこには母の物語のヨリ子ちゃんがいる。
一緒に「3時のおやつ」や「新しい色鉛筆」を探しまわることもあれば、迷路やなぞなぞに没頭する日もあった。

母の書いたこの物語はどのくらい続いたか?結末はあったのか?

まったく覚えてないことが残念だが、原稿用紙を入れておいたお菓子の空箱がいっぱいにならなかったので、僅かな間のことだったかもしれない。

ただ、母の物語がひとつのキッカケとなり、私は広大な「児童小説」の世界へどっぷりと浸かっていくのだった。

母いわく、「あなたは小学1年生で1000冊の本を読み、毎日のように読書感想文をかいていた。小学校の記録を大幅に更新して周りを驚かせていたよ」と。

* * *

本を読むことが好きなら、書くことも好き?

いやいや…、ほのかな憧れはあっても「自分には文才がないし」と、いちども物語を書くことに対して挑戦すらしてこなかった。

そんな私が「やっぱり書く!」に至ったのは、4年前に娘が産まれたとき。あの頃の母の姿と自分を重ね、同じように娘にあてた物語を書きたいと思ったのだ。

あと2年とすこしで、長女は小学校に進学する。

このまま共働きを続けると(一応、続けたいとは思っています)、娘は学童や自宅で放課後を過ごすことになるだろう。

それが「さみしい/さみしくない」は子どもの感情なので、親の私は状況にあわせて対応を考えようと思うけれど。もしも、その「さみしい」が「母の物語」で和らげることが出来たらよいな。

まぁ、娘のためと言うよりは私の完全なエゴですね。

そんなわけで、これからnoteの場を借りて、文章を書くトレーニングを積みたいと思っているのです。

産休中は月に数回の更新を目指しています。よかったら、またお付き合いいただけると嬉しいです。

■東京下町4人家族の暮らしの記録もブログ「よりみち家族」でつづっています。

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