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【子どもに昔話をよんであげて】

2月に館長とトークショーをします
2か月に一度開催している「おとぎぞうしの会」が今回で最終回です
最終回なので、これまでなぜ「おとぎぞうしの会」を開催していたのか、
むかしばなしはただのお話しではないということを伝えるべく、
トークショーというかたちで、開催することになりました

本番前に、内容を少しだけ

皆さんは子どもの時に、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃん、家族の人たちに絵本を読んでもらっていましたか?

わたしはしょっちゅうでした
同じ絵本を「今日も今日も」とベットに持って行って、
父か母を真ん中に、わたしと弟はその両端に

子どもは日を重ねるごとにたくさん成長します
未知の世界に飛び込んでいきます
それは楽しくて、スリル満点で
でも、同時に不安で苦しいこともある
新幹線のように一直線には成長しませんし、できません

そんなときに、子どもは「安心」を求めます
お父さん、お母さん、家族の声
体を寄せ合って生まれる肌の温度
大好きな絵本のストーリー
だから、子どもは同じ本を持ってきて「これを読んで」というそうです

親は子どもに知識をつけてもらうために
絵本を読んであげるのではありません
子どもは絵本を読んでくれる親の「愛情」を求めているから

「また同じ本?違うのにしなさい」というのではなく、
「これを読んで」と言い続けるまで読んであげてほしいです

こどもはずっとその声や状態を覚えています
わたしは今はもう21歳ですが、父が登場人物になりきっておどけて話す声や、母の匂いをずっと思い出せます
子どもは親からの「愛情」を認識することで
これからの人生で悩みや葛藤や苦しさに直面しても、
きっと乗り越えられるのです
それは絵本からも学べる「育ち方」からもわかるし、
親の愛情によって支えられていることを子ども自身がわかっているからです

このトークショーを行うにあたって、
わたしと館長は昔話研究家の小澤俊夫さんの本をいくつか読みました
驚きの世界だった
絵本はただの文学ではないこと
桃太郎がおじいさんやおばあさんにもらったきびだんごが愛情なら、
絵本を読んであげることが子どもへの愛情なのだと知りました
夢中で読んでしまいました

まだまだ成熟していない自分が話し手になってもいいものか
当日は自分の経験談をメインに語り、館長と上手に掛け合いができるように
もう一度この本を読んでおこうと思います



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