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気の置けない友達

紛らわしい日本語の一つに
「気の置けない」という表現がありますよね。
これは「遠慮がいらないほど親しい」という意味です。
日本語の得意な人にとっては常識でしょうが、
私が使う時は自分が思っている意味で正しいか
毎回ググってから使っています。
全くお恥ずかしい限りです。

この「気の置けない」友達。
正しい意味で使っている意識でいても、
これもまた履き違えてしまう時があって。

「気の置けない」=「気を使う必要がない」と
勝手に自分の中で変換してしまっているような気が
してしまう時があります。
遠慮しないで素直に接することができることと
気遣いなく好き勝手に接することは全くの別物ですが、
この二つを混同してしまっていないか
自分に対して、時たま懐疑的になっている訳です。

私は自分でも自覚していますが、
腹の底ではあまり性格の良い方ではありません。
それを表に出すか出さないかは状況によりますが、
ある程度信頼している相手に対しては
あえて言ってはいけないことを
(相手が笑うとわかっている上で)
言ってしまう時があります。

他にも、細かい話で言えば上座は人に譲るとか。
飲食店に入ったらお水を相手に汲んでいてあげるとか。
スカートの女の子と遊ぶ時エスカレーターは
自分が下側に乗るとか。
連絡はこまめに返すとか。

そういった細かい気遣いが
人と人との信頼を深めていくんだよなと理解しつつ、
仲が深まるとついつい忘れていってしまいます。

みなさんはそんな経験ありませんか?
この人はこんなこと言っても許してくれるだろうとか。
この人はこんな態度でも笑ってくれるだろうとか。

普通の人だったらないものなのかな。
友達が多くないので私にはあまり
世間の常識の範囲内というものが
ちょっとよくわかっていません。

実際、私がいきなり礼儀正しくなったら
周りの友人はかなり気持ち悪いだろうと思うのですが
「あれ、人に対する態度ってこれでいいんだっけ?」と
時々ふと我に帰ることがあるのです。

これって気が置けないからやってるの?
それとも、仲良くなったと思って
相手を舐めてるから適当に扱ってるだけ?

私はまだちゃんと区別を
つけれていないところがあるので
常に自分の態度を見張りながら
人と接していきたいなと思う訳です。

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