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私の中にスーパーマンが住み着くようになった話

こんばんは。もえです。

昨日、仕事帰りに「最近頑張っているな」と思って、前から欲しかったコスメを買いに行った。そのことを今日DMM英会話の先生に伝えたら「You're pretty good!」(チョーいいね!)と言われて嬉しかった。こんなに自分をねぎらうことができるようになったんだ…私…。2,3年前までの私はだったらきっとやっていなかったこと。むしろそれどころか「お前、もっとやれ」と自分自身に指図していただろうなぁ。

憧れの仕事を退職したことで、自分の生きづらさの原因がわかった

自我が芽生えたころから、私にはもうひとりの自分がいて、その自分がいつも私を勇気づけたり、ときには叱ったりしていた。

大学に入ったばかりの頃、バイト先でパワハラに近いことがあり、当時付き合っていた彼氏と突然連絡が途絶えるなど、大変な時期があった。その頃は「お前もっとやれよ。できないんだからさ」というもうひとりの自分がいた。思えばうつになったときだって、もうひとりの私はブラック企業の上司(例えて言うなら)だった。

社会人になって、就職したい出版業界に入社できたものの、いつも心の中のもうひとりの自分は「お前はもっとやれよ。できないんだからさ」と、私に喝ばかり。私は仕事終わりに毎日反省ノート(自分で作った)を書いて、職場の人の見習うべきポイントを何十個も書き連ねて「私ももっとこうならなきゃ!」と自分に鞭打っていた。

そんなことを毎日続けていたので、ある日突然、プツリといろいろなことがどうでもよくなってしまった。会社に行きたくなくなった。そして、退職した。

大学生から社会人になりたての頃の私は仕事だけじゃなくて恋愛も大変だった。付き合うたびに「お前はもっとやれよ。できないんだからさ」が発動してしまい、彼の前で「良い女」を演じてばかり。いつも好きになってくれない男を追いかけていた気がする。そして、私を受け止めてくれる人を拒んでいた。なぜなら「お前はもっとやれよ。できないんだからさ」モードの私が、受け止めてくれる人と付き合うことでいなくなってしまうから。

もうひとりの自分の姿は、きっと私が他者から「こうされたら嬉しい」という姿だったんだと思う。究極のドM気質だったんだな…私。

憧れの出版業界を退職することになり、初めて「自分自身をいじめまくっていたんだな」ということに気づいた。やりたかった仕事ができなくなる悔しさで沢山泣いたけれども、そのかわりに自分の生きづらさの原因を知ることができた。大きな経験だった。

自分の中にスーパーマンを住まわせる

出版業界を退職したあと、初めて自分自身に深く向き合った。「こんなことが好きだよね」「これ、本当は嫌いだったのに、みんなから良く思われたくて好きって言ってなかった?」だとか。そういうことを洗いざらいリストアップして、「俺専用マニュアル」(と、名付けておきます)を作るようになった。ひとりで黙々と作業を続けた。

それから約2年が経ち、自分と向き合った結果、ようやく長続きする仕事に就けた。嬉しい。仕事がとても楽しい。その理由ってなんなんだろう、と考えてみた。

それは、もうひとりの自分が超私に甘々の優しいヤツになっていたのだ。これまでは「お前はもっとやれよ。できないんだからさ」君が住んでいたのに、いまは「何があっても俺はもえちゃんの味方だよ」君が住んでいる。どうしたんだ。一体。そして、そんな自分が住んでいることに対しても、私は物怖じしていない。むしろ心強くて頼れるパートナーだと思っている。もうひとりの自分が、いつの間にかスーパーマンになっていた。うれしい。

スーパーマンは無敵だ

もうひとりの私(スーパーマンと名付けておきます)は本当にかっこよくて、いつでも私の味方だし、何があっても守ってくれる、そして「やりたくないことはやらなくて良いんだよ」と励ましてくれる。悔しくなったときはすぐそばで見守っていてくれる。

思えば摂食障害になったとき、病院のお医者さんたちが口々に「いずれあなたに愛する人ができたら、あなたは辛くなくなりますよ」と言っていた。(正直、子供心ながら「どいつもこいつもうるせえな」と思ったし、今当時の私に戻ったとしても同じことを思っているはずだ)

私は、その「愛する人」を長年求めてきた気がする。両親への愛だったり、恋人からの愛だったり、友人からの愛だったり、上司や先生から可愛がられることだったり…。でも、ようやく気づいた。愛を外に求めるほど、自分が飢えていくということに。

お医者さんたちが言っていた「愛する人」とは、もうひとりの自分のことだったのだ。もうひとりの自分が一番の味方であって、親友であれば、他人からどう思われようと関係ない。

死ぬほど追い求めていたものの存在にようやく気づいてよかった。「私が愛するようになる人」とは、ステージ上のバンドマンや好きになってくれない男たち、両親、友達、上司、先生なんじゃなくって、どんなときもずっと一番そばに寄り添ってくれていた自分自身だってこと。

スーパーマン、これまでありがとう。気づかなくてごめんね。これからもずっとよろしくね。

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