見出し画像

「元気だけど職場に行けない」ときに小学校教員が考えたこと

タイトルの通りですが、先週、妻がコロナ陽性となり、木・金と仕事をお休みせざるをえませんでした。
小学校で教員をしている私にとって、職場に行けないということは致命的なことであり、もちろんクラスの子どもたちを他の先生方にお願いするしかありませんでした。(出張などで1時間クラスを空けるのも申し訳ないくらいなので、2日間のお休みは本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした…)

そんな気持ちの中、自宅でできる仕事をしていたわけですが、そんな中で考えたことをつらつらと書いてみようと思いました。


1.リモートワークができない現状

先述の通り、小学校において職場に行けないということは子どもたちと一緒に過ごすことが出来ないことを意味しており、致命的なことです。
職種にもよるとは思いますが、リモートワークが進む一般企業であれば自宅でも問題なく仕事を進めることができると思います。しかし、小学校はそうではないのです…

プリントを用意して、補欠の先生にお願いすることしか出来ない現状。ありがたいことに専科の先生が翌週分の授業をやってくださるということで、なんとか1日全てをプリント学習(自習)にすることは避けることが出来ました。

2.一斉休校時と何も変わらない現場

もちろん、自分の体は元気なのでオンラインで指示を出したり、できる限りの学習を進めたりということも考え、管理職に提案してみました。
しかし、オンライン授業に関する決まりが整っていないことや他の先生方との足並みを揃えたいという理由から、実現することはありませんでした。

もちろん、いきなり自分がオンライン授業をやりたいと言っても、子どもたちも戸惑うことが想定されます。でも、そうやっていつまでも動き出さない体質がこれから自分達を苦しめてしまうことが目に見えていますよね…

そう考えると、一斉休校の時に直面した課題が、少しずつ薄れてしまっていると感じます地震などの災害に対しては毎年のように訓練を行うのに、オンライン授業に関しては全くと言っていいほど訓練といえるものを行わない。(もちろん、日々の授業でタブレットを活用したり、クラス単位でビデオ会議ツールの使い方をレクチャーしたりということはしています。)
それでは、あの時の教訓が全く生かされていないように思います…

3.時間が生まれたときに何をするか

文句ばかり言っても現状は変わらないので、このように思いがけず時間が生まれた時に何をするかが大事になってきそうです。

一斉休校時には、なんとか子どもたちの学びを止めないようにと必死になってプリントを作ったり、子どもたちが登校してきた後の授業について、カリキュラムをどのように再編成して学習内容を終わらせるかを考えたりしていた記憶があります。
良くも悪くも、それまでで一番時間的な余裕が生まれ、教材研究が捗ったのも覚えています。

今回は2日間という短い日数でしたが、思いがけず時間が生まれたことで普段十分に時間を取って取り組みたかったけれど、なかなか出来ていないことに時間を割くことが出来ました。

一つ目は、研究授業の指導案にしっかりと目を通すこと。推進委員として毎回指導案をチェックする役割があるのですが、いつも以上に指導案を読み込むことが出来ました。また、指導案の項目について感じた違和感を言語化し、提案する文書を作ることもできました。

二つ目は、校内の働き方改革に関するプロジェクトについて、これからの構想を練り直すことができたこと。メンバーの一人として関わるこのプロジェクトですが、成績処理などで少し活動が停滞していました。成績処理も終わり、そんな現状を打開するための方策を提案したいと思っています。

その他にも、「やりたいと思っているけれど、普段なかなか時間を割くことができていなかったもの」、いわゆる第二領域のタスクの優先順位を上げて取り組むことが出来ました


今回のように(思いがけず)自分の時間が生まれた時に、何に時間を投資するか。自分は今回、濃厚接触者としてお休みをいただいているので、他の職員に大変迷惑をかけてしまいましたが、普段よほど意識しないとできないようなことに時間を突っ込めるチャンスであると思いました。

3連休を挟み、明日から出勤できる予定です。迷惑をかけてしまった分、クラスのことだけでなく、学年のこと、分掌のことをしっかりとやっていきたいです。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?