1年間「伴走」支援を受けてきた教員が語る伴走に関するあれこれ

2021年8月21日 12:36

タイトルにもあるように、「伴走」支援を１年間受けてみての自分自身の変化について書き綴ってみようと思います。

前提として、ここで取り扱う「伴走」は前回の記事にも書いていますが、ここ最近教育業界を中心に扱われている概念であり、いわゆるコーチングのようなものと思っていただけると理解しやすいかと思われます。

2021年8月現在、お一人の方にこの伴走をお願いしています。（3月までもう一方にもお願いしていました。）この記事では、その経験をもとに書き進めています。

1．「伴走」を通した自己の変容

前回の記事では、「伴走」を通した自己の変容として以下の2点を挙げました。
・「問い」による思考への負荷
・「宿題」による行動への負荷

ここについては、さらに半年経った今でも変わりないかなと思っています。

ただ、前回の記事を書いた年度末までは比較的自分が前に進んでいると実感していたのに対して、今回は異動による環境の変化などに適応するまでに時間がかかり、しばらく停滞していたような日々を過ごしました。

リフレクションに関する記事でも書いたように、しんどい時期こそ客観的に自分を見ることが重要になってきます。だからこそ、他者の視点から自分を見てもらうということは一番の近道です。

ボクは2、3週に一度のペースでお願いしているので、どれだけその期間が充実していてもいなくても伴走の時間がやってきます。

夏休みまでの振り返りをした時にも「結構しんどそうにしてた時期あったもんねぇ。」と、さらっと言ってもらいました。笑

そうやって定点観測的に、他者の視点で自分の変化を見てもらうことはこの時間でなければなかなかできないことです。

1年が経ち、最初と今ではその方との信頼関係も違ってきます。最近は私生活も含めていろんな話を相談させてもらっていて、本当に信頼できる存在です。

冒頭で伴走≒コーチングという表現をしていたので、「コーチングってよくわからないし、1回でぼったくりのように取られるって聞いたことあるんだけど。」という声も聞こえてきそうです。

調べてみるとコーチングの値段に関してはピンキリのようですが、経営者などがコーチングを受ける場合、1時間で数万円が当たり前の世界のようです…
ただ、それだけコーチをつけるという文化があるということと、それだけの対価を払ってでも受けたいということがわかりますね。

この伴走も無料ではないのですが、コロナ禍で外に飲みにいくことがなくなった自分にとって、毎月の飲み代よりも全然安いんですよね。笑（比べるとこそこかい…）

嘘です。ちゃんとその価値を感じて、支払いたいと思えるからこそ1年も続けています。

体を鍛えるためにジムに通うし、体のメンテナンスのために整体に行きますよね。伴走の時間もこの感覚と似ている気がしています。
あえて言葉を当てはめるなら目標設定と目標に対するモチベーションのメンテナンスみたいな感じでしょうか。毎回、終わった時に自然と力が湧いている感覚があります。

ゆっくり、じんわり自分自身が変わっていくことへの自覚があったり。急激に変わることなんてないんだけれど、関わりの中で視界がパッと開けてくる瞬間があったり。

教師という仕事をしていく上で、子どもたちにもこのような体験をしてほしいと思えることを、まずは自分自身が身を以て体感できることも価値の一つだと感じています。

この伴走者としての在り方についてはこちらの記事が参考になるかと思いますので、ぜひご覧になってください。

「ビジョンが明確でないとどこに向かっていけばいいかわからない」
これが一番最初の伴走の時間を終えた自分の感想でした。

１年経った今、改めてこの言葉に戻ってきている気がします。

教師として在りたい姿、子どもたちに育てたい力、そのためにどんなクラスを作りたいかなど、多くのことを言語化するお手伝いをしていただきました。

ただ、より長期的な目線で見た時に、どのような人生を送りたいのか、どんなことに豊かさを感じているのか。独り身ではなくなった今、特に多くのことを考えさせられています。

5年後10年後、どこで何をしているのか。
20年後30年後、何に幸せを感じながら生活しているのか。

まだまだ目の前のことで精一杯な自分ですが、ちょっとした時間にこういった比較的大きな問いと向き合っていきたいと思います。

最後になりましたが、こうやってnoteを更新する気になったのも、Facebookを通して発信しようと思ったのも、今回の記事のテーマである「伴走」を通して背中を押してもらっているからです。

これまでは謙虚という言葉で自分の可能性や衝動に蓋をしてしまっていましたが、こういった発信も少しずつ増やしていきたいと思います。

こんな私ですが、ボチボチやっていきますので引き続きよろしくお願いします。
（どうかしちゃったの？というコメントは受け付けております…笑）

※以前お世話になっていた方が伴走を募集されているようです。感想や効果など、自分がインタビューを通して答えたものも多く載っているので、興味のある方はこちらをご覧になってみてください。

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