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爺婆よ、脚を鍛えよ!

クローズスクワットを150回やったことを書いた。


クローズスクワットがどんなものか知らない人のために、ちょっと説明しておきます。
両足を揃えて立ち、そのまま、臀部がふくらはぎに着くまで腰を落とす。つまり、完全にしゃがみ込む。そこから、真っ直ぐ立ち上がる。これを、しゃがむのに2秒、反動をつけて立ち上がらないために、しゃがんだ姿勢で1秒。それから、立ち上がるのに2秒かける。立ち上がったら、そこで1秒静止。これを繰り返す。結構きつい。

だいぶ回復してきたが、まだ、階段がきつい。
太ももの膝寄りのところが特に痛い。
力も入らない。

昨日までは、階段を降りるときに手で支えなければ落ちそうになるくらいだった。
トレーニング直後は、痛みはなかったものの(筋肉痛は後から出てる。)、脚全体がプルプルと小刻みに震え、膝はガクガクと笑い、安定しなかった。
脚全体に力が全然入らないで、まともに歩けない。
こんな状態で、果たして車を運転して帰るのだろうかと心配したくらいだった。

さて、ここまで読んでくださった方々は、「無茶をしおって」、「身の程を考えてやらんか」、「アホが」と思われたかもしれない。
確かに、アホかもしれない。が、今回はアホに関しての話ではない。

脚の話です。
私はトレーニングを始めた時に、まず脚と体幹を鍛えようと考えた。
それは、体を自由に動かす土台になるところだと考えたからだ。

年配の方で杖をついておられたり、車椅子を使われたりしている方を見て、あれは不自由だろうなと思った。
しかし、それはあくまでも、不自由だろうなと想像しただけで、その不自由さを実際に体験したことがなかった。

今回、脚に力が入らないで、歩けないというのがどんなものか、実感として少しわかった気がする。

たまらんです!


自分の体が自分のものでないような、気持ちは動こうとするのに、体が反応しない。もどかしいを通り越して、叫び出したくなりました。

爺婆の諸兄、歩けなくなるというのは、えらいことですぞ。
他人事だと思っておられるかもしれないが、放っておいたら、確実に脚は弱りますぞ。

脚が弱るといっても、山登りができなくなるとか、若い時のように走れなくなるとかのレベルじゃない。本当に自分の二本脚で立って、動けなくなるのです。それが、どんなものか、私は実体験として、垣間見た。恐ろしいことです。

これだけ言っても、ピンと来ない人は、私と同じように体験してみられればいい。立ち上がれなくなるまで、スクワットをしてみろとは言わない。
ソファーでも、低めの椅子でもいい。そこに座って、片足で立ち上がってみればいい。

なんの問題もなくスッと立ち上がれれば、まだ、さほど弱ってはいない。
しかし、上手くできない人は、考えるといい。
この片足で立てないのが、両足でもできない状態になるのだと。

爺婆の諸兄、あるいは、爺婆予備軍の諸兄

何がなんでも、脚は徹底的に鍛えておくべし!

言われんでも、毎日散歩しとるわい、とか言われるかもしれない。
しかし、散歩程度では、足りません。
死ぬまで自分の体を自由に動かすつもりなら、足りません。

できればジムに通って、トレーナーに脚を鍛える方法を学ぶといい。
脚を鍛えたいといえば、それに付加して体幹とバランス感覚のトレーニングも勧められるだろう。トレーナーが優秀だったら。
なぜなら、これらは歩くということに関しては、セットだから。

そして、かなり真剣にやることだ。
ジムに行ってお風呂に入るのが楽しみだなんてスタイルにはならないこと。
だからと言って、シュワルツネッガーやハルクを目指す必要はない。

大体、若い人と爺婆は、目指すところが違う。
人間は、他人と競うために体を鍛える。しかし、新人間は、自分が自分でいるため、自分の体を自由に動かせるようにしておくために、体を鍛える。

100キロ持ち上げなくてもいいが、自分の体を持ち上げるのに難儀をするようではいかん。

ここまで書いていて、同級生のことを思い出した。
あいつ、杖をついていた。
ということは、私の同年代の方ですでに、同じようになっている人もいると思う。

そんな人も、諦める必要はない。
筋力は何歳になってもつく!
ちゃんとした鍛錬をすれば、何歳からでも筋力はつく。
間違いない。やるかやらないかだけだ。

脚を鍛え、そして、しゃにむに歩く。
散歩ではなく、行軍するつもり位で歩く。
真人間の人生を切り開く行軍だ。

冗談ではなく、それくらいの覚悟で望まないと、生物の省エネ圧力、退化圧力を跳ね返すことはできない。でも、反対に、やればできる。

現代日本という、最低限の生存が可能で、人が人を食い合うこともなく、以前ならそれを得るために、何年もあるいは何十年もかかった知識をインターネットによって、世界中から容易に手に入れることができる社会。

真人間にとって理想的な環境が人類史上初めて、いや、地球史上初めて出現したのだ。真人間たらんと生きない手はない。
そのためにも、

爺婆よ、脚を鍛えよ!









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