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逆風 ロードバイク

親父の100歳の誕生日を祝うというので、実家に出かけた。

食事のコントロールをしているのだけど、料理とか出るだろう。食べないという手もあるが、雰囲気を壊すし、大体ご馳走を目の前にお預けというのも、ストレスだ。

じゃあ、食べた後運動すればいい。
ということで、バイクで出かけた。
片道10Km程ある。

まあ、なんてことないだろうと思って出かけたが、向かい風。ところによっては、自転車がふらつく程の強さ。

自転車は風に弱い。
すこぶる弱い。
逆風が吹くというのは、バイクに乗った人に対してできた言葉じゃないかと思うくらいだ。

道程の3分の1位まで、どうにか進んだところで、自転車じゃなく、自動車にすればよかったと本当に後悔した。

普段、空気といくらい存在自体を意識しないで生きているが、空気というものを、まさに物体として感じた。なんともすごい圧力か、と実感としてわかる。

帰りは、暗い中、車の往来が激しい道なので、主に歩道を走った。車の心配はしなくていいが、路面の凹凸(歩くには全く問題ない)が激しく、ハンドルをしっかり握っていないと手が飛んでしまいそうになる。

追い風で、スムーズに進むので、ちょっといつもの違う道を走ってみた。大体の方向を定めて、走ったのだが、なんと、この道がここにつながっていたのか、と思う場所にでた。

これも、バイクに乗らなかったら、多分一生知らないままだったんじゃなかろうかと思う。

本当に、自分の視点、立場を変えてみると色々な発見があるものだ。



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