見出し画像

月と太陽、どちらが大きい

月と太陽は同じくらいの大きさだと知っていると思う。
もちろん、実際の大きさではなく、我々に見える大きさ、つまり見かけの大きさのことです。(だから日蝕が起きる。)

では、同じくらいというが、実際はどちらが大きいのだろうか。と気になると思う。(ならない? なって。)

そこでこの画像。


https://apod.nasa.gov/apod/ap120511.html

これは、2012年5月6日のスーパームーンとその翌日の太陽。
同じカメラ、同じ望遠鏡と使って撮影されたもの。

どうだろう。
む〜ん、・・・スーパームーンの勝! ですな。
月の方が太陽より大きい。うむ。

ちょっと、待とうか。
スーパームーンでしょうが。
月が最も大きく見える時じゃない。
そりゃ、その時に比較するのは、太陽がかわいそうじゃない。(かわいそうの意味がわからんが。)

月は地球の周りを回っているが、その軌道は円ではない。楕円軌道なのです。

したがって、地球に近い位置(楕円の短軸の位置、これを近地点という。)にある時は、大きく見える。
反対の遠い位置(遠地点)にある時は、小さく見える。
この距離は、約35万7000kmから40万6000km。
近地点の満月は、遠地点のものよりも最大14%大きく、30%明るい。

じゃあ、遠地点の月と太陽を比べたらどうなのか。
ありました。
それがこれ。


https://apod.nasa.gov/apod/ap100122.html

2011年1月15日、インド、カンニャクマリ市で撮影された見事な金環食。
月がすっぽり太陽の中に入っている。

ということは、月は太陽より大きい時も、小さい時もあるということになる。

結局、

月と太陽は大体同じ大きさだ。

という話は、表現としても正確だということですな。


サポートしていただけるなんて、金額の多寡に関係なく、記事発信者冥利に尽きます。