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歩き方について

この記事は、ある方のコメント欄に書く予定のところ、長くなりすぎるの記事にしました。
したがって、話の前提とかは端折ってありますし、普段私は、なるべく誰が読んでもわかるようにと書いていますが、これは、とにかく情報提供を優先にして書いてありますので、分かりにくいところがあるかも知れません。

疑問があったら、コメントでどうぞ。

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普通、足は①のようなイメージだと思う。
しかし、実際は②のようになっている。この認識の違いはどこに出てくるかというと、重心の位置と足にかける力の位置。

重心は、踵ではなく、両くるぶしを結んだ線の真ん中あたりにくる。
これを意識して立たないと姿勢が崩れる。

また、歩くというと、③のように足首を使って歩くと思うが、これでは、脹脛(ふくらはぎ)の筋肉に負担がかかり、脹脛をすぐ痛めてしまう。
だいたい、足の力がダイレクトに地球に届かない。

では、どうするか。
④のように、脹脛の筋肉を使わず、骨で歩く。
下肢の骨(脛骨)を地面に突き刺すようにして歩く。

こうすると、骨で地球を押すことになる。
硬い骨で地球を押すのと、脹脛の筋肉を使うのでは、力の伝わり方が違うというのは、直感的にもわかるだろう。

また歩く時は、上記の重心を前に移動させることになるので、必然的に下肢(脛骨)は前傾する。
そこで、力の作用点は、くるぶし辺りではなく、踵の方に行く。

これが、踵で歩くということである。
具体的には、歩くスピードにもよるが、踵のちょっと先(感覚的には0.5mm位)に力を加えて、地面を押す感じにすると、力が逃げない。

ところで、歩くというのは、前進することだ。
つまり、地球と平行に移動することだ。
であるなら、原則、水平方向以外の方向に体が動くのは、無駄なことだ。

そこで、極力垂直方向に対する体の動きを抑える歩き方にする。
具体的には、ちょっと腰を落とし気味にして、前足が接地する時、膝が伸びきっておらず、少し曲げた状態にする。

こうすると、接地後、後ろ足からの力が体に加わった時、体が垂直方向に向かわず、全て前進する方向に向かわせることができる。

ここで注意事項のもう一点。
歩く時は、前足の力は使わない。
後ろ足の押す力で、進むようにする。
つまり、前足で地面を掻き、いわば、前足で引っ張るような動きはしないようにする。

何故なら、前足で掻く動作は、脹脛の筋肉を使うので、疲れる。
話は多少前後するが、筋肉の使い方の原則は、なるだけ大きい筋肉を使って動作をすること。大きい筋肉の方が力が出るし、疲れにくい。

であるから、脹脛の筋肉ではなく、大腿四頭筋等、上肢の大きい筋肉で歩くことを心がける。

この歩き方をすると、疲れず、かつ力強い歩きができるので、坂道や階段なども平地と変わら無いように歩けるようになる。

また、面白いことに、前足を使わないので、、接地する時の音が小さくなる。調子の良い時は、全く音を立てずに歩くことができる。
だいたい、音が出るということは、歩くということと無関係なことにエネルギーが消費されている証拠だ。だって、地面を叩いても(音が出る)前には進まないでしょ。

イメージ的には、デフォルメすると、ロボットのアイボのような歩き方になる(ゆっくり歩く時)。これは、後ろ足で地面を押すようにして歩くので、前足が地面についた瞬間は、前足には、全然体重を載せないようにするからだ。

ストップモーション的に言えば、前足をついても、後ろ足に体重が乗っているので、そのまま、前足を上げることができるような感じだ。
側から見たら笑えるが、知ったことか。
真人間は自分のために歩く。人に見せるためには歩かんのだ。

それと、この歩き方を訓練し始めると(一応歩けるようになるまで、私は半年かかった)、脛の筋肉(前脛骨筋、長趾伸筋等)が痛くなるかと思う。

これは、足が地面についている時は、常に足底を地面に密着させるようにし、足が上がった時に脹脛を使わないようにすることから、必然的に脛の筋肉を使うようになるためだ。

脹脛の代わりに、脛の筋肉を使うのだから、一緒じゃないかとおもかもしれないが、違う。
脹脛を使う時は、体の全体重を支えることになるが、脛の筋肉は、足首を曲げるだけで良いので負担が全然違う。

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