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彼方の太陽 & 太陽黒点群


https://apod.nasa.gov/apod/ap120319.html

スペインのメリド(Merid)で撮られた写真。
絵本のような風景に、郷愁を呼び起こされる。
(私は、胸が切なくなった。)

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暫し、眺めていよう。

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さて、この写真の太陽をよく見てみる。
太陽の右上に黒点が集まっているのが見える。
と言っても、少し見えにくいかもしれない。

https://spaceweather.com/archive.php?view=1&day=09&month=03&year=2012

これでわかるだろう。
この黒点群、太陽の小さいシミのように見えるかもしれないが、地球の7倍の大きさがある。

この黒点群は、近年で最も大きいものの一つで、AR1429と名付けられた。ほぼ 1 か月前に太陽の端を回って以来、いくつかの太陽フレアとコロナ質量放出を起こした。

コロナ質量放出は、大量のコロナが太陽の磁場を振り切って、宇宙空間に飛び出す現象だ。コロナは、プラズマ状態で電気を帯びている。

これが地球に直撃すると、人口衛星を故障させたり、地球の磁場を乱し通信障害や、ひどい時には送電設備、電子機器が故障したりする。

幸い、この時のコロナ質量放出は地球を直撃したものの、大きな被害はなかったのだが、地球の磁場を不安定に盛んにオーロラを発生させたのだ。


アイスランドで撮影されたオーロラ。

郷愁を呼び覚ます光景の背景には、斯様な激烈な天体の活動があったのだ。

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